サプリメントと病気

子供の成長(頭を良くする)とサプリメント・・・・サプリメントと病気

母親の社会進出にともない、インスタント食品の利用などが問題になっています。今の子供達の栄養素は不足しています。成長期に必要な栄養素は?脳の回転を良くするためには?
 ひところ、食べると頭が良くなる・・・とブームになったのが、DHA(ドコサヘキサエン酸)です。DHAは血液中の中性脂肪やコレステロールを少なくし、血流を良くする働きがあります。脳の脂質の約1割がDHAで、脳細胞を正常に機能させる作用があるため、これを摂取すると「頭が良くなる、記憶力が増進する」と話題になったわけです。DHAは不飽和脂肪酸の一種で、過酸化脂質を作りにくいといわれ、魚(マグロ、サバ、イワシなどの青魚に多い)の脂肪に含まれています。
 また、ビタミンB1の欠乏は、記憶力の減退をもたらすようです。子供の順調な発育のため、成長期にはその時期に応じた栄養が必要です。脳神経が活性化するには、ブドウ糖が必須です。ビタミンB1は糖分の代謝を促進し、エネルギーに変えるので、しっかり補給すると脳の回転も機敏になります。
 脳も、臓器の一部です。ハツラツと機能させて、IQアップを目指しましょう。

サプリメントアドバイス・・・DHA

DHAは「ドコサヘキサエン酸」ですが、どちらも必須脂肪酸のひとつで体の中で作ることができないため食品から摂取しなければなりません。
EPA・DHAは、すじこ、ハマチ、イワシなどの魚油に含まれている成分で陸上の動植物には存在しませんが、植物油などα−リノレン酸を摂取すると、体内でEPAを経てDHAに合成することもできます。特徴的な効果としてはEPAは血液を固まりにくくする働きが、DHAには悪玉コレステロールを減らしたり、カプサイシンやカフェインと同じように脂肪を燃やす酵素である「燃焼リパーゼ」を刺激し脂肪燃焼作用を促進する働きがあります。逆に喫煙や飲酒がDHA濃度レベルを低下させるので、これらの嗜好性がある人は、サプリメントなどを利用し積極的に摂取するといいでしょう。魚の苦手な方にもおすすめです。

サプリメントアドバイス・・・ビタミンB1

私たちが体を動かしたり頭をはたらかせたりするためには、ごはん、パン、麺類などからエネルギー源となる「炭水化物」を摂らなければなりません。しかし、炭水化物は摂り過ぎると分解がスムーズに行われなくなるため、エネルギーがつくられにくくなって疲れやすくなります。そこで必要となるのが、炭水化物の代謝を助けてエネルギーをつくってくれるビタミンB1。ビタミンB1は、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸などのビタミンB群の仲間で、日本人の鈴木梅太郎氏によって世界で最初に発見されたビタミンです。
食事が主食に偏りがちな時や甘いものが多い時、スポーツなどでエネルギーをたくさん使う人は、ビタミンB1も多く必要になります。また、ビタミンB1はアルコールの分解にも関与しているため、お酒を飲んだ時にもおすすめです。さらに、ビタミンB1は皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれるはたらきもあり、体の隅々まで大事な役割を担っている栄養素と言えるでしょう。
ビタミンB1は米ぬかに多く含まれていますが、白米が主流となり玄米や胚芽米などが少なくなっている現代では不足がちです。また、ビタミンB1は水に溶けやすく熱に弱いため、調理で失われやすい特徴があり、かなり不足しやすいことがわかります。そこで、サプリメントも上手に利用して、ビタミンB1をきちんと確保しましょう。

サプリメントアドバイス・・・イソフラボン

 「大豆の消費量が多いアジア諸国の女性は、欧米に比べて乳ガンの羅患率が低い」という疫学調査から、大豆イソフラボンには乳ガンの予防効果があると考えられます。乳腺発ガン物質をマウスに投与することで乳ガンを誘発させると同時に、イソフラボンを飼料に混ぜて投与した場合、イソフラボン投与グループでは、有意な発ガン抑制効果が認められました。また、腫瘍の体積の減少も認められています。マウスに対する同じような実験は前立腺ガンでも行われ、有意にガンの抑制が認められました。
卵巣摘出マウスにダイズイン、ゲニステインを投与し、投与しないグループと子宮重量、腹部脂肪重量、骨密度を測定した場合、有意に子宮重量の低下抑制、腹部脂肪重量の低下、骨密度の低下抑制が見られたという研究結果があります。
閉経後の女性を対象にした骨粗髭症への効果は、骨のミネラル密度が増加した、という研究結果もあります。
男性では、大豆イソフラボンは前立腺ガンに対する予防効果や改善効果が期待できます。

サプリメントアドバイス・・・亜鉛

亜鉛は、生体にとって欠かすことのできない微量ミネラルの一種です。DNAやタンパク質の合成など、新しい細胞の形成や代謝を行うのが「酵素」ですが、この酵素の必須成分である亜鉛が不足すると、免疫力が低下し、味覚障害、発育不全、糖代謝異常、不妊、脱毛、高齢者の骨租髭症等などの疾病が引き起こされます。つまり、体内に約200種以上も存在するといわれる酵素は、亜鉛によって力を発揮するのです。最近、亜鉛不足が原因といわれる症の中で、特に注目されているのが若い世代の味覚障害だといいます。人間の舌には味蕾(みらい)という味を感じる器官があり、約1カ月で新しい細胞に生まれ変わりますが、不摂生な食生活では必要な栄養素が摂れないため、急速に味蕾が衰えてしまうようです。このような結果を招かないためにも、きちんとした食材から亜鉛を摂取するのが理想的です。そのほか、亜鉛は、前立腺と精液に高濃度で存在しているため、アメリカでは「セックスミネラル」と呼ばれています。効果としては、前立腺肥大症、インポテンス、精液の減少などで、脳下垂体にある性腺刺激ホルモンや成長ホルモンなどの各種ホルモンの働きにも深く関係しているといいます。