サプリメントと病気

生理痛・生理不順とサプリメント・・・・サプリメントと病気

女性ホルモンのバランスが狂うと、生理痛・生理不順を起こしやすくなります。体調の不安定からイライラ、不安感が募り、精神のバランスも危うくなってしまいます。
 生理前になると、イライラ、不安感が募るなどの症状が生理前症候群(PMS)です。これは、血液中に女性ホルモンのエストロゲンが増加し、プロゲステロンの分泌が低下して、ホルモンのバランスが狂うことが原因です。
 ビタミンB6は、ホルモンのバランスを良くするので、生理前症候群、生理不順などに効果があります。生理痛あるいは生理中の腰痛、腹痛、頭痛などに鎮静効果のあるのが、ビタミンEです。体内で生成する麻薬のような物質、エンドルフィンの分泌を促し、痛みを和らげる働きをします。また、ビタミンB群は、生理中のブルーな気分を軽くする役目を果たします。
 生理前に乳房が張るなどの症状のある人には、チェストツリーなどの補給が必要です。
チェストツリーには、ストレスに強い体をサポートします。

サプリメントアドバイス・・・チェストツリー

月経周期のトラブルや月経前緊張症を悪化させる原因のひとつに、プロゲステロン(黄体ホルモン)不足が考えられます。チェストツリーの有効成分は、脳下垂体から分泌される黄体形成ホルモンの生産を増やすことで、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を促し、ホルモンバランスを正常化させます。

チェストツリーは精油、脂肪酸、イリドイド配糖体、フラボノイド、アルカロイドなどを含み、これらの有効成分が働いてプロゲステロン(黄体ホルモン)を増やし、エストロゲン(卵胞ホルモン)とのバランスを整えます。下垂体において、FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌を抑制し、LH(黄体形成ホルモン)の分泌を促進することで、ホルモンのバランスを整えます。

サプリメントアドバイス・・・コエンザイムQ10

私たちの体は、約60兆個の細胞から作られています。そのひとつひとつが、日常生活を送るために必要なエネルギーを作り出しています。ひとつの細胞が与えられた役割を果たすために必要なエネルギーを作り出すことで、初めて健康な毎日を過ごせるのです。C10(コエンザイムQ10)は、三大栄養素を効率良く燃焼させるために必要な補酵素です。

呼吸によって吸い込んでいる酸素は、生きていくために不可欠なものです。しかし、取り込んだ酸素の約2%は、自分の体を攻撃してダメージを与えてしまう、極めて不安定な「活性酸素」と呼ばれる物質に変化します。すると、脂質やタンパク質、糖、核酸などが酸化し、変性します。日焼けによるシミ、加齢によるシワも活性酸素の仕業です。

自覚症状がないからと安心して、過剰に作り続けられる活性酸素を除去しないでいると、変性した脂肪やタンパク質は体内に蓄積され、病気となって現れてきます。

サプリメントアドバイス・・・イソフラボン

「大豆の消費量が多いアジア諸国の女性は、欧米に比べて乳ガンの羅患率が低い」という疫学調査から、大豆イソフラボンには乳ガンの予防効果があると考えられます。乳腺発ガン物質をマウスに投与することで乳ガンを誘発させると同時に、イソフラボンを飼料に混ぜて投与した場合、イソフラボン投与グループでは、有意な発ガン抑制効果が認められました。また、腫瘍の体積の減少も認められています。マウスに対する同じような実験は前立腺ガンでも行われ、有意にガンの抑制が認められました。

卵巣摘出マウスにダイズイン、ゲニステインを投与し、投与しないグループと子宮重量、腹部脂肪重量、骨密度を測定した場合、有意に子宮重量の低下抑制、腹部脂肪重量の低下、骨密度の低下抑制が見られたという研究結果があります。

閉経後の女性を対象にした骨粗髭症への効果は、骨のミネラル密度が増加した、という研究結果もあります。