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妊娠・授乳中とサプリメント


妊娠・授乳中とサプリメント
妊娠・授乳中とサプリメント
  もう一つの命のためにも、様々な栄養分が必要です。より良い出産を心掛けることは、お母さんとしての責任です。

 妊娠しているということは、お腹にもう一つの生命を宿しているということです。今までと違った環境下にあるので、日常生活は普段と同一で良いはずはありません。おのずから摂生が要求されますが、主目的は母体の健康保持、胎児の順調な発育、流早産の防止、そして妊娠中毒症の予防にあります。赤ちゃんの成長のためにも、多彩な栄養分が必要になるわけです。
 ビタミン類でいうならば、赤ちゃんの骨格形成するためには、骨を作るカルシウム、その他、あらゆるビタミン類などが必須です。ビタミンDは、“骨のビタミン”といわれ、摂取したカルシウムを骨にする働きがあるため、妊娠前の3倍は補わなければなりません。
 早産・死産などの予防のためには、ビタミンCの補給も欠かせません。このビタミンCは、妊娠中よりも授乳期の方が多量に必要です。また、ビタミンB12や“造血のビタミン”と呼ばれ、血液を作る働きのある葉酸は、赤ちゃんの成長のためにも必要で、母乳の出も良くなります。妊娠前期よりも、後期、授乳期と、ビタミンの必要量は次第に増加していくことをお忘れなく。

   
葉酸
  葉酸は、ビタミンB群のひとつで、赤血球の形成を助けるビタミンです。赤血球の寿命は約4ヶ月。新しい赤血球がつくられるときに葉酸が不足していると、正常の赤血球ができなくなってしまうのです。  米国では葉酸は重要視されていて、栄養所要量は1人1日当たり400μgと、日本に比べて高めに設定されています。日本人の場合400μgを食事から摂取することが難しいと考えられていることから、所要量ではその半分の200μgに定められたわけです。 妊娠が分かる前から授乳期にかけては、特に葉酸は大切です。葉酸は、タンパク質や遺伝子であるDNA・RNAの合成に関与しているため、赤ちゃんの正常な発育に欠かせないのです。栄養所要量では、通常の200μgに加えて、妊婦については200μgを、授乳婦は80μgを付加することが必要であるとしています。さらに厚生労働省では、妊娠を計画している女性に対して、食品から摂る葉酸に加えて、1人1日当たり400μg(0.4mg)の葉酸をサプリメントから摂ることを推奨しています。
   
カルシウム
  成人の体内には体重の約2%前後(体重50kgの人で約1kg)のカルシウムがあり、その99%は骨や歯など硬組織の成分として使われています。残り1%は血液や細胞液などの中にカルシウムイオンとして溶け込んでおり、生理機能を調節しています。

この1%のカルシウムイオンが体内でのカルシウム活動をコントロールしているため、カルシウム摂取が不足すると、成長期では骨や歯が発達しにくくなり、高齢者では骨がスカスカになり骨租髭症になる場合もあります。また成人でも不足すれば骨や歯はもろくなって骨租髭症にもなりますし、神経過敏に陥ればイライラしやすくなります。骨粗髭症は老人の病気というイメージがありますが、実は幼児期の偏食や成長期の無理なダイエットによっても起こり得ます。

これはカルシウムが体内の情報伝達を担う重要な成分であり、不足すると心臓や脳の動きまで停止することから、血液中のカルシウム濃度を常に一定に保とうとする働きが人間には備わっているからです。そこで、このような状態に陥らないように、カルシウムが不足すると骨に蓄えられているカルシウムを血液中に放出し、骨租髭症をひきおこすことで自動的に体を守ろうと反応しているのです。
   
ビタミンC
  ビタミンCは、コラーゲンの合成に関わりお肌や粘膜などの健康維持を助けたり、抗酸化作用で日々のプレッシャーからカラダを守ったりする"ビタミンの王様"です。実は、多くの動物はカラダの中でビタミンCをつくり出すことができるのですが、私たち人間はつくり出すことができません。そこで、ビタミンCは、食事から毎日こまめに摂らなければならないのです。
しかし、ビタミンCは水に溶けやすい水溶性で、熱に弱い性質も持っているため、たくさん摂っているようでいても、なかなか上手に摂ることが難しい栄養素のひとつといえます。そこで、「ローズヒップ」がビタミンCの効率的な摂取に役立ちます。ローズヒップはバラ科の植物の実で、それ自体が天然のビタミンC源になりますが、さらにビタミンCの吸収を助ける酵素やバイオフラボノイド類も豊富に含まれています。ドイツなどの北ヨーロッパでは、ローズヒップを砕いたものがハーブティーとして伝統的に愛飲され、冬の間のビタミンC不足から起きる病気を防ぐといわれています。
ビタミンCはカラダに蓄えておくことが難しく、2〜3時間で体外に排泄されてしまいますので、毎回の食事からこまめに補うとともに、不足しがちな場合は、上手にサプリメントなどを利用すると良いでしょう。
   
ビタミンB12
  血液の主成分である赤血球は、鉄やタンパク質など様々な栄養素が活躍することでつくられています。その中でも、正常な赤血球の形成に大きな助けとなるのがビタミンB12。
ビタミンB12は、B1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸などのビタミンB群の仲間で、結晶がきれいな赤色を帯びていることから、「赤いビタミン」とも呼ばれています。赤血球の形成のほかにも、タンパク質の合成や神経のはたらきにも関わる大切な栄養素です。
ビタミンB12の最大の特徴は、動物や微生物の体内のみに含まれているということ。野菜や果物、大豆といえばビタミンが豊富なイメージがありますが、ビタミンB12はまったく含まれていないのです。これらの植物性食品ばかりに偏ってしまうと、ビタミンB12が摂れなくなってしまいがち。肉や魚、卵、牛乳などの動物性食品もバランス良く取り入れるとともに、不足しがちな場合はサプリメントも上手に利用して、きちんとビタミンB12を確保しましょう。
   
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