サプリメントと病気

肥満とサプリメント・・・・サプリメントと病気

太りすぎでいいことは何もありません。内臓疾患・膝や足腰の障害などの原因になります。寿命を縮める最大要因の一つです。太ることが出世の早道と、以前は考えられていた相撲界。でも、このごろは太りすぎの弊害が膝、腰、内臓などに現れてきて、故障や休場をする力士が増加しているようです。一般社会同様、相撲界でも“太りすぎは出世の妨げ”になりつつあります。
肥満度を正確に計るために、最近、BMI(ボディ・マス・インデックス)が用いられるようになってきました。これは、体重(kg)を身長の(m)の2乗で割った数値で表されます。
正常値は21〜23(男性)、20〜22(女性)です。生活習慣病に要注意の値は27〜(男性)、26〜(女性)といったところです。計算上、毎日20kcal余分にとると、1年に0.5kg、10年で5kg、20年で10kg太ることになります。
肥満により、糖質の代謝に必要なインスリンの働きが鈍ると、糖尿病を引き起こしやすくなります。また、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞(故・小渕前首相のことが思い出されます)の原因をつくり、致命的な危機を招きかねません。もちろん、内臓の疾患ばかりでなく、体重の重さは腰痛、膝・足首の障害をもたらします。 脂肪の蓄積を抑える働きがある「ガルシニア」やインスリンの働きを高め、血糖値を下げる働きのある高麗人参などがあります。最近は、α−リポ酸喪中目されています。

サプリメントアドバイス・・・ガルシニア

ガルシニアは、インドやスリランカに自生するオトギリソウ科の植物です。果実はオレンジほどの大きさで酸味があり、スパイスや民間薬として利用されていました。果実に含まれるHCA(ヒドロキシクエン酸)という成分は、食欲を調節し、脂肪の合成を抑制する働きがあるので、ダイエットのために用いられます。食事でとる三大栄養素のひとつである糖質は、ブドウ糖に分解され、筋肉に運ばれてエネルギーとして使われます。
余ったブドウ糖は、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられます。しかし、それでも余分なものは脂肪に合成されて脂肪細胞に蓄積されます。脂肪も、脂肪酸とグリセリンに分解され、エネルギーとして使われた残りは、すべて脂肪として脂肪細胞に蓄積されます。HCAを食前に摂取しておくと、ブドウ糖や脂肪酸が脂肪に合成される働きを阻害して、エネルギーとして使われやすい形にしておけます。HCAは満腹中枢を刺激して空腹感を少なくし、間食を抑える働きもあります

サプリメントアドバイス・・・高麗人参

高麗人参の代表的な有効成分には、サポニン配糖体ジンセノサイドと多糖体パナキサンA〜H、ビタミンやミネラル、アミノ酸などがあります。ジンセノサイドは、Ra1、Ra2、Ra3、Rb1、Rc、Rbなど30種類近くが知られており、これらのジンセノサイドや多糖体パナキサンが、いろんなホルモンなどの伝達物質の受容体に作用して効果を示します。
高麗人参の万能的な効能は、ジンセノサイドと多糖体パナキサンに加えて、ビタミンやミネラル、アミノ酸などが複合的に作用するためです。

サプリメントアドバイス・・・α−リポ酸

α−リボ酸は、抗酸化作用、抗酸化物質の再生作用、エネルギー産生の向上作用を持っています。
欧州では20年以上も前から、α−リポ酸にインスリン抵抗性の改善に有効な治療として実績があり、α−リポ酸を他の糖尿病薬と一緒に用いています。人は、筋肉を収縮させたり、ホルモンを分泌させたり、情報を神経に伝達させたりするためにもATP (アデノシン三リン酸)を使っています。このATPを作るには細胞内で糖を分解する必要があり、α−リポ酸はこの糖の分解に必要なサプリメントです。