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 ブクリョウ・・茯苓

ブクリョウ・・茯苓

  ブクリョウ・・茯苓  
ブクリョウ・・茯苓
【基 原】
マツホドPoria cocos Wolf(サルノコシカケ科Polyporaceae)の菌核をそのまま、または外層をほとんど除いて乾燥したもの。多くは松の根に付着して生長する。松の根に付着して発生したものが茯苓で、白色の部分が白茯苓、淡紅色の部分が赤茯苓、松の根のまわりにあるのが茯神である。一般に茯苓とは白茯苓のことである。茯苓の表皮が茯苓皮である。


ブクリョウ・・茯苓
【出典】 神農本草経 上品
【別名】 茯菟(ブクト)、茯霊(ブクリョウ)、松苓(ショウリョウ)
【成分】 トリテルペノイドのeburicoic acid、pachymic acid。多糖類のpachyman.他を含む
【効能】

利尿、強心、鎮痛、鎮静

【薬理作用】 利滲水湿・健脾和中・寧心安神
利水作用・滋養作用・鎮静作用
このほか、血糖降下作用もある。
【臨床応用】 水腫・痰飲の治療および健脾に使用する。胃内停水、尿利異常、心悸亢進、筋肉の間代性痙攣、眩暈 に用いる。
  1. 水腫にともなう乏尿に、茯苓の利尿作用を利用する。一般的な水腫に用いるが、寒象をともなうとき・脾胃気虚弱のときに適している。
  2. 痰飲に用いる。古人が経験的に“痰飲には必ず茯苓を用うべし”といっているのは、茯苓が利尿作用と補益脾胃の効能をもっているからである。痰飲が胃に貯留して、上腹部が脹って苦しい・腹部で振水音(腹壁を手で叩くことにより消化管内に貯留した液体が音を発すること)が聞こえる・水様物の嘔吐などの症状があるとき(慢性胃炎などでみられる)、痰飲が肺にたまって、咳嗽・多量の泡沫状の痰・息苦しいなどの症状があるとき(慢性気管支炎・気管支拡張症などでみられる)に用いる。
  3. 健脾化湿に用いる。食欲不振・消化不良・上腹部が脹って苦しい・泥状便・下痢などの脾胃気虚の症状があるときに使用する。茯苓には、脾胃を補益調整する効能と、利尿により腸管内の水分を減少させて水様便や泥状便を正常化する作用がある。
  4. 精神安定(鎮精安神)に用いる。
【性味】 味は甘、性は平
【帰経】 心・肺・脾・胃・腎経
【処方】 五苓散(料)、苓桂朮甘湯、胃苓湯、茵蔯五苓散、加味帰脾湯、加味逍遙散、帰脾湯、桂枝茯苓丸、牛車腎気丸、五積散、柴胡加竜骨牡蛎湯、酸棗仁湯、十全大補湯、十味敗毒湯、小半夏加茯苓湯、参蘇飲、真武湯、清心蓮子飲、疎経活血湯、釣藤散、猪苓湯、当帰芍薬散、二朮湯、二陳湯、人参養栄湯、八味地黄丸、半夏厚朴湯、半夏白朮天麻湯、抑肝散加陳皮半夏、六君子湯、苓姜朮甘湯、六味丸など
【用量】 健脾益胃や一般的な利水滲湿には9~18g、浮腫が顕著なとき(湿盛)は30~45gまで。最高60~90g使用することもあるが、長期間大量に服用すべきでない
【使用上の注意】  
【産地】 中国、韓国、日本


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