二朮湯のことなら家庭の中医学。二朮湯の処方解説は家庭の中医学が参考になります。  
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  二朮湯 中医学処方解説 ニジュツトウ
二朮湯
 二朮湯
 

「二朮湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『万病回春[マンビョウカイシュン]』に収載されている薬方で、五十肩などの痛みに用いられる漢方薬です。


日本漢方の効能・・・五十肩、頸腕症候群、神経痛など

  二朮湯 処方構成
半夏生姜各2.0
蒼朮白朮天南星陳皮茯苓香附子黄芩羗活威霊仙甘草各1.5

  二朮湯 中医学解説
【効能】 袪風湿・化痰利水
【適応症】 筋肉や関節のだるいしびれの痛み・運動障害軽度の浮腫でなどの湿痺(着痺)にもちいます。舌苔は白膩・脈は滑
【類方比較】 薏苡仁湯:局所の腫張、疼痛を伴う軽症の関節諸疾患に用います。(湿痺)
防已黄耆湯:皮膚は概して色白で,筋肉軟弱,水ぶとりの人で疲れやすく、多汗、尿量減少、下肢の浮腫などのある場合に用います。(気虚の風水証)
【解説】

袪風湿の羌活・威霊仙と燥湿健脾の蒼朮・白朮・茯苓、化痰の半夏・陳皮で風湿の邪と経絡中の邪を除きます。

香附子は行気により化痰を助け、黄芩は化熱を防ぎ湿を除き、甘草・生姜は脾胃を元気にし袪邪を補助します。

痰湿の痺症に適します。五十肩によく使われます

【治療の現場から】

疲れやすく多汗の場合には、防已黄耆湯を合方してもかまいません

消化器の弱い人で、湿を抱え込んでいる五十肩に用います

【臨床応用】 多発性関節炎・関節症・肩関節周囲炎・頸肩腕症候群・腰痛症・膝関節症・慢性関節炎・慢性関節リウマチなどで、湿痺を呈するものに使用します

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