酸棗仁湯のことなら家庭の中医学。酸棗仁湯の処方解説は家庭の中医学が参考になります。  
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酸棗仁湯 中医学処方解説 サンソウニントウ
酸棗仁湯:
 酸棗仁湯
 

「酸棗仁湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書「金匱要略 キンキヨウリャク」に収載されている薬方です。不眠に用います。
別名 酸棗湯


日本漢方の効能・・・心身がつかれ弱って眠れないもの

  酸棗仁湯 処方構成
酸棗仁8.0茯苓5.0知母3.0川芎2.0甘草1.0
  酸棗仁湯 中医学解説
【効能】 養心安神・清熱除煩
【適応症】 心血虚・心肝火旺:寝つきが悪い・眠りが浅い・多夢・動悸・健忘・頭のふらつきなどの心血虚の症候に、いらいら・焦躁感・のどや口の渇き・のぼせ・ほてりなどの心肝火旺の熱証をともなう人に使用します。舌質は紅・脈は弦細数。
【類方比較】 黄連阿膠湯:陰虚・心火旺の不眠に用います。
【解説】

養血安神の酸棗仁が主薬です。酸棗仁は中枢神経系を抑制し、持続する鎮静作用が期待できます。また、茯苓は、本来利水の働きが主ですが、酸棗仁と組み合わせることで、これを助けて鎮静の働き増強します。知母は体を潤し、のぼせ、ほてりなどの上衝の熱を取り除きます。川芎は血の循環を良くし、体を温め鎮静にも働きます。諸薬を調和する甘草以外の生薬は、神経の強壮薬です。

【治療の現場から】 血虚の症状が強れば、四物湯などを合方します。
手足のほてりなど虚熱の症状が強ければ六味丸と併用します。
【臨床応用】 自律神経失調症・不安神経症・不眠症・高血圧症・心臓神経症などで、心血虚・心肝火旺を呈するものに使用します。

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