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 タイソウ・・大棗

タイソウ・・大棗

  タイソウ・・大棗  
タイソウ・・大棗
【基 原】
ナツメZizyphus jujuba Miller var. inermis (Bunge) Rehder またはその近縁植物(クロウメモドキ科Rhamnaceae)の成熟果実を乾燥したもの。果実を夜露にあて日にさらし干したものが紅棗、これを蒸してさらに干し、皺が生じ黒味を帯びたものを黒棗という。市場品には紅棗が多い


タイソウ・・大棗
【出典】 神農本草経 上品
【別名】 棗(ソウ)、紅棗(コウソウ)、黒棗(コクソウ)、乾棗(カンソウ)、美棗(ビソウ)、良棗(リョウソウ)
【成分】 糖類(fructose、glucose)、トリテルペノイド、リンゴ酸、酒石酸など
【効能】 緩和、強壮、利尿、鎮痛、鎮痙、鎮静
【薬理作用】 補脾胃・養営安神・緩和薬性
胃腸機能の調節作用・鎮痙作用・薬性をやわらげて、味を矯正する
臨床的な観察によると、鎮静・利尿の作用もある。
【臨床応用】
  1. 脾胃気虚に補助薬として使用する。補気の方剤に入れるときには、必ず生姜と一緒に用いる。生姜の刺激性を大棗で緩和し、大棗によって生じる腹部膨満を生姜で減少させる。大棗と生姜を同時に用いると、食欲が増し・消化が良くなるので、他の補気薬の作用がよくなる。
  2. 婦人の臓躁(更年期障害やヒステリーなどに相当する)に用いる。
  3. “甘をもって急を緩める”というように、鎮痙作用を利用する。
  4. 薬性を緩和する。作用が激烈な薬物に配合すると、性質をやわらげて消化機能(脾胃)に対する傷害が少なくなる。辛味や苦味の薬物が多い処方にも使用して味を矯正し、薬性をやわらげる。
【性味】 味は甘、性は温
【帰経】 脾経
【処方】 胃苓湯越婢加朮湯葛根湯葛根湯加川芎辛夷帰脾湯加味帰脾湯桂枝加芍薬湯桂枝加芍薬大黄湯桂枝加竜骨牡蛎湯呉茱萸湯五積散柴胡加竜骨牡蛎湯柴胡桂枝湯小建中湯小柴胡湯参蘇飲大柴胡湯当帰四逆加呉茱萸生姜湯麦門冬湯半夏瀉心湯平胃散防已黄耆湯補中益気湯六君子湯
【用量】 5~20g
【使用上の注意】
  1. 虫歯の疼痛・腹部の膨満感・便秘などの症状があるときには使用すべきでない。
  2. 処方中に大棗として使用するものに、黒棗・南棗・紅棗・蜜棗などがある。
    黒棗・南棗は良質で、養血補中の効能がある。
    紅棗はやや燥性が強く・補養力が弱いので、一般に補益剤としては使用しないが、アレルギー性紫斑病に効果がある。
    蜜棗は味が非常に甘く濃いので、潤燥解毒に効果がある。
【産地】 中国、韓国、日本各地

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