検査数値をどう見るか・・・尿たんばくは?

尿たんばく    腎臓病の発見の手がかりのひとつ
基準値  陰性(−)・弱陽性(±)
この検査で何がわかるか?
 この検査は腎臓の病気を見つける手がかりになります。検査方法は2種類あって、1つは尿中にたんばくが出ているかどうかを調べる定性検査(−、+で表す)。もう1つはたんぱくがどのくらい出ているか、その量を調べる定量検査で、これは定性検査で陽性(+)に出たときに行われます。健康な人の場合、定性検査では陰性(−)ですが、定量検査では5〜10mg/dlくらいみられます。また、激しい運動、ストレス、たんばく質の多い食事をしたあと、熱い風呂、女性では月経の前に出ることがあります。ですから、この検査だけでは腎臓病と決めつけられないので、尿沈渣や腎臓病に関係のある血液検査の結果とあわせて診断されます。
異常値が出たときに疑われるおもな病気や状態
●陽性(+)〜(+++)の場合
・急性・慢性腎炎
・腎孟腎炎
・ネフローゼ症候群
・尿管・勝胱・尿道の炎症や結石・腫瘍
・妊娠中毒症(妊娠中に尿たんばくが多量に出て、むくみがひどく血圧が高いとき)

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