ビタミン

セレニウム(セレン)の生理作用

アメリカでたいへん話題になっているミネラルがセレニウムです。
このミネラルには抗ガン作用があるとして、錠剤などで市販されているほどです。
セレニウムの抗ガン作用を裏付けるデータとして、ノースデコタ州のように、土壌中のセレニウム濃度が高い地域ほどガン死亡率が低いという調査があります。ノースダコタ州は土壌のセレニウムがきわめて多いため、そこに育つ農作物を食べる住民の血中セレニウム濃度も高いのです。
そして全米の土壌中のセレニウム濃度とガン発生率の関係が調べられました。
結果は、みごとにセレニウムが土壌中に多い地域ほどガン発生率が少ないというものでした。
なぜセレニウムが抗ガン作用をもっているかは明らかではありません。
セレニウムには、がんの予防のみならず、心筋梗塞や高血圧の予防効果も認められています。また、ビタミンEとの併用で心臓病に効果があるとの報告もあのます。そのほかに、精子を多く作り、セックスを活動的にするなどの作用もあると言われています。

セレニウム(セレン)の欠乏症

不整脈・動脈硬化・ガン・更年期障害の悪化・筋力低下・精子数の減少

セレニウム(セレン)の栄養必要量

男性 60μg
女性 45μg(妊婦は+7μg、授乳婦は+20μg)

セレニウム(セレン)の食品含有量

カツオ/131μg/100g
いわし/130μg/100g
帆立貝/74μg/100g
牡蠣/50μg/100g
玄米/26μg/100g

栄養面で不足ぎみな方

○不整脈や動脈硬化が起こる
○発ガン率が高くなる
○更年期障害の症状が増す

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