鹿茸大補湯のことなら家庭の中医学。鹿茸大補湯の処方解説は家庭の中医学が参考になります。  
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鹿茸大補湯

 

  鹿茸大補湯 中医学処方解説 ロクジョウダイホトウ
鹿茸大補湯
 鹿茸大補湯
 

「鹿茸大補湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『東医宝鑑[トウイホウン]』に収載されている薬方で、慢性病や加齢による気力・活力の低下や疲労倦怠、食欲不振、衰弱などがあり、栄養状態の低下を生じた症状に用いられる処方です。


日本漢方の効能・・・身体が衰弱し、やせて皮膚が枯燥して貧血、食欲不振を呈するもの。補血・健胃強壮・食欲増進・疲労回復・神経痛・関節炎・肩こり・冷え症

販売、及び製造している代表メーカー

クラシエ


  鹿茸大補湯 処方構成
地黄黄耆当帰杜仲肉蓯蓉茯苓鹿茸各2;五味子芍薬石斛大棗人参半夏白朮各1.5;生姜1;甘草0.5・炮附子1.5;

  鹿茸大補湯 中医学解説
【効能】 温腎補陽・生精補血
【適応症】 虚労で少気する一切の虚損をなおすとあり、男性のインポテンツ、女性の不妊症、子供の発育不良、糖尿病、高度の貧血、病後の衰弱などに応用されます。鹿茸大補湯は、温腎補陽・健脾益気の剤が中心となっています。腎陽が不足、脾の運化が不足すれば陰液を生ずることができないため、補陰、補血の剤が配合されています。
【類方比較】 八味地黄丸:口渇、軽度の排尿痛のはか、全身倦怠感、足腰の冷えや痛みを訴える場合に用います。腎陽虚の証。
六味丸:腎陰虚、虚熱の症状があります。
小建中湯:虚労(倦怠感が著しい)、裏急(腹壁が薄く腹直筋の上の方がつっ張っている)、尿異常の無い人に使用します。
桂枝加竜骨牡蠣湯:精力減退、多尿など腎陽虚の症状があり腹部の動悸がある人に使用します。少腹弦急、(気血不足、虚陽)
【解説】

鹿茸・肉蓯蓉・炮附子・杜仲で補陽し、人参・黄耆・大棗・白朮・甘草で補気します。

半夏・茯苓・生姜で脾を健脾して脾運を高め固渋の五味子、また当帰・芍薬・地黄で補血します。

【治療の現場から】

気虚の状態が明らかであれば補中益気湯を合方します。
虚寒で瘀血がある時は温経湯を合方します

【使用目標】
鹿茸大補湯 上腹部に比べ下腹部が軟弱無力の状態(臍下不仁)

腰痛倦怠・下半身が弱い

夜間排尿

※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
【使用上の注意】 明らかな熱証には用いてはいけません。
【臨床応用】 インポテンツ・女性の虚寒による帯下、不妊症・病後の衰弱・耳鳴り・腰痛・神経痛

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