ロクジョウ・・鹿茸のことなら家庭の中医学  
漢方薬一覧中医漢方処方解説
ロクジョウ・・鹿茸中医生薬解説
コンビニ漢方
症状から見た
中医用語解説
無料漢方相談
免責
リンク
著作権
当サイトのコンテンツを複製した運営サイトおよびブログが多々ございます。
当サイトのコンテンツは、当サイトが保有しており、著作権法で保護されております。
当サイトの許可なく複製したり、内容を変更しての2次利用などはしないでください。
 

 ロクジョウ・・鹿茸

ロクジョウ・・鹿茸

  ロクジョウ・・鹿茸  
ロクジョウ・・鹿茸
【基 原】
シカ科(Cervidae)ニホンジカCervus nippon Temminck 及びその変種マンシュウジカ var. mantchuricus Swinhoeまたはマンシュウアカシカ(赤鹿)C. elaphus L. var. xanthopygus Mil.-Edw.のまだ角化していない幼角(ふくろづの)。前者を梅花鹿茸、後者を馬鹿茸という


ロクジョウ・・鹿茸
【出典】 神農本草経 中品
【別名】 鹿角(ロッカク)、梅花鹿茸(バイカロクジョウ)、馬鹿茸(バロクジョウ)
【成分】 コラーゲン、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、蛋白質
【効能】 強精、強壮、健胃
【薬理作用】 温腎補陽・強筋骨・健胃・生精補血
現在初歩的に明らかになった作用は、発育・成長促進作用、造血機能促進作用、強心作用、子宮収縮作用
【臨床応用】 元陽を強力に補うときの主薬である。現代医学的にみれば、“元陽”とは生殖・生長などの基本的な生理機能を包括したものである。
  1. 生殖機能を興奮させる。男性のインポテンツ・女性の虚寒による白色帯下や不妊症などに使用する。性ホルモン様作用があると考えられる。
  2. 生長発育の促進に用いる。小児の発育不良・筋肉や骨格の発達不良・運動能力の発達不良・歩きはじめるのが遅い・歯のはえはじめが遅い・泉門の閉鎖が遅いなどの症状に使用する。
  3. 高度の貧血(気血両虚)に用いる。活血に補益を兼ね、造血機能の刺激作用があるのを利用する。現在、再生不良性貧血に対し試験的に使用し、一定の効果を得ている。
  4. 心不全に用いる。特にリウマチ性心疾患で、動悸・腰がだるい・尿量減少・排尿困難などの腎陽虚の症状があるときに用いる。
  5. 神経衰弱や病後の衰弱に用いる。頭がふらつく・耳鳴り・腰がだるい・元気がない・四肢に力がない・消化不良・尿量過多などの症状があるものに対し、強壮作用がある。
  6. 腎陽虚型の不正性器出血に使用する。
このほか、皮膚の難治性潰瘍などにも使用する。
【性味】 味は甘・鹹、性は温
【帰経】 肝・腎経
【処方】 鹿茸大補丸
【用量】 0.5~3g。1.5gぐらいを使用することが多い。多量に服用すると鼻出血や頭重を生じやすいので、5~6g以上使用してはならない。
【使用上の注意】
  1. 熱象があるとき・感染症状が残っているとき(外感未清)・元気が旺盛なものには使用してはならない。一般に高血圧には使用しない方がよいが、眩暈・四肢のしびれをともなう腎性高血圧には、杜仲・牛膝・鶏血藤・山茱萸などを配合して使用する。
  2. 鹿茸は高価で入手しにくいので、一般に鹿角霜か鹿角膠で代用する。代用では効果がないときには鹿茸を使用する。
【産地】 中国、日本

Copyright (C) 2001 sm-sun.com All Rights Reserved.