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  漢方治療と認知症

温清飲と認知症


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  認知症患者の緊張・興奮を抑える漢方薬・・・・・温清飲
【組成】 黄連・黄芩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上中焦の熱をとります
黄柏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下焦の熱をとります
山梔子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三焦の熱をとります
芍薬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・補血
地黄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・補陰
当帰・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・補血活血
川芎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・活血
【効能】 補血・清熱解毒
【主治】
肝欝化風の痙攣、歯ぎしり、いらいら、不眠など
【解説】温清飲と認知症
 温清飲は、清熱解毒の黄連解毒湯と養血の四物湯の合方であり、三焦熱毒に血虚を伴う状態に適用します。
 黄連解毒湯はもともと大熱盛(程度の強い裏熱)による錯乱、心煩、胸部の閉寒感、乾嘔、口の渇きなどを治療する方剤とされていました。
黄連解毒湯の適応症は三焦大毒熱盛証です。三焦毒熱盛証とは、局部の熱証ではなく、「三焦の熱証、つまり全身性の熱証です。また「大毒」とば、程度の非常に重い熱証を指します。したがって、病位が広く重い熱証に使われます。

 病位が広いということは、熱が神明(厄日精神)に影響すれば情緒や精神状態の変化、または睡眠状態の変化などが現れます。

 四物湯は、すべての生薬が血分薬からなり、補血して滞らせず、行血して破血せず、補中に行散があり、行散のなかに収斂があり、補血・調血・行滞する「治血の要剤」です。 温清飲は、いらいら、易興奮性の強い認知症に使用されますが、なかでものぼせ、ほてりが強い、または、暴言・暴力などの攻撃的な症状を呈する心肝火旺の症候が強い認知症に使われます。

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