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中医学からみた認知症3


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1 神明と精の調和
   精は基礎、気は動力、神は主導となり三者間で相互連携、依存、促進を行ないます。
 《霊柩・営衛生会》に「『飢は神気なり_、《医学入門・心臓》にも「神は血気の化すところ」とあるように神は気血から生じ、その物質的基礎は血です。また心血と腎精は相互資生の関係があり、腎精不足は心血不足をきたすため神明にも影響を与えることから腎精も神の物質的基礎になっています。脳は「諸陽の会」であり「髄の海」であるため、《素問・脉要精微論》では「すべて陽の神は升って頭部に集まり、すべて髄の精は升って脳に集まる、よって頭は精髄、神明の府である」と言っています。陽である神明と陰である精の調和により、臓腑の生理機能も正常で、人体外面に現れる顔色・目つき・言語・応答・動作・意識状態・思考活動なども正常となります

軽度認知障害(MCI)の原因
 記憶は神が主るので、神が正常であれば記憶は良好であり、神が虚すと記憶力は低下します。


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