ドクターからのアドバイス

体が閉経の準備を始める時期、心身に不安定な症状が現われ始めます

満ち足りない心の寂しさが食欲を誘う

子育ての忙しさから解放され、ほつとすると同時に、さて何をしようかと心に隙間が生じる時期。働いている女性にしても、40歳の声を聞いて将来に対する漠然とした不安が起こりがちです。そうした満ち足りない心を、つい食欲で満たすために、肥満になる人が見られます。
肥満はこれから始まる生活習慣病の元凶になります。
健診を受けるまえに、自分の年齢や性別に起こりがちな症状や病気、あるいは日々のライフスタイルで注意しておくべきことを、医師のアドバイスをもとに、把握しておきましょう。

ホルモンの変調が不定愁訴を引き起こします

40代も後半になると、体は閉経の準備を始めます。ホルモンがアンバランスになるために、その影響で自律神経の働きが乱れがちになり、頭痛、頭重、肩こり、めまい、のぼせ、動惇、息苦しさ、腰痛、冷え症、イライラ、不眠、疲れやすいなどの症状があれこれと出てきます。これを不定愁訴といいますが、生活に支障を及ぼすほどになれば、更年期障害です。

不正出血をみわけ子宮がんの早期発見を

子宮がんが増えてきます。閉経期になると生理が乱れるために、生理の出血なのか不正出血なのか、見分けがつかないことがあります。定期的に子宮がんの検診を受けるとともに、たとえ少量でも疑わしい出血があったら婦人科へ。恥ずかしがっていることが手遅れの最大の原因です。乳がんの自己検診、胃がん、大腸がんの検診も忘れずに。

ドクターズ・アドバイス

更年期を乗り切るには心の安定が一番

更年期障害の根本原因は、女性ホルモンの減少ですが、精神的な影響も見逃せません。子どもが親離れをしていく心細さ、仕事が忙しくて家庭をかえりみない夫への不満や不安、更年期による体質の変化からの不安やあせり、老年期への漠然とした不安など、心の動揺が自律神経のバランスをさらに不安定にするのです。精神的な安定が更年期障害の症状を軽くします。新しい生き甲斐を見つけるようつとめましょう。

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