本文へスキップ

中医学漢方講座

漢方講座 基礎理論

新製品イメージからだを一つのものとして全体的に考えるのが、漢方医学の特徴です。からだを小さい部分に分けて考える現代医学とは対照的な考え方です。漢方では、二つの面で、調和のとれた状態を健康と考えます。一つは自然界と人間の調和、もう一つは、からだの中の内臓どうしの働きの調和です。
からだは、五つの内臓を中心に活動しています。五臓が円滑に活動して飲みものや食べものからつくられる栄養(血や水、精)と機能(気) がバランスよく、からだをめぐつていることが健康です。しかし、五臓のどこかに不調が発生して、からだがうまく機能しなくなると病気につながると考えるのです。
内臓の調和がくずれるには、必ず原因があります。原因は三つあります。外因は、気候の変化や病原体などです。内因は、感情の大きな変化や、食事、睡眠、性生活などの不節制にあたります。どちらともいえない原因には、日常生活の不節制によって起こる、水分代謝や血液の流れの異常などがあります。