検診後の健康管理

検診で血糖値が高いと言われた貴方へ

<まず、精密検査を受けましょう> 
高血糖イコール糖尿病というわけではありません。そのほかに肝臓や膵臓の病気が疑われますし、健康な人でも検査前の食事制限をきちんと守らなかったために血糖値が高くなったということもあります。いずれにしても精密検査を受ける必要があります。

<糖尿病と診断されたら自己コントロールを> 

糖尿病にはいろいろなタイプがあり治療法が異なるので、受診してきちんとした診断をしてもらいましょう。なかには血糖を下げる内服薬やインスリンが処方されることもありますが、糖尿病の治療の基本はあくまでも食事と運動です。医師からカロリー量と運動量が指示されるので、それぞれの生活の中で無理なく続けていけるよう工夫しましょう。

<放っておくとどうなる?>

糖尿病の初期には、ほとんど自覚症状がありません。それだけに健診で高血糖といわれても精密検査も受けず、放置する人もいるようです。しかし、長い経過のうちにさまざまな合併症を引き起こします。視力障害や腎臓病、心筋梗塞、脳卒中、神経障害など、生命の危機にさらされることも少なくありません。しかも近年、糖尿病にかかる人が急激に増えています。くれぐれもご用心を。  

<“SOS”こんな症状が続いたら早めに受診を>

だるくて疲れやすい、根気が続かない尿の回数が多く、量も多い異常にのどがかわいて水分をたくさんとる多く食べるのに体重が減る何にもできていないのに皮膚がかゆい“おでき”ができやすい 

<糖尿病を防ぐライフスタイル> 

動物性脂肪をひかえる血圧を基準範囲にコントロールするタバコはやめるか減らすストレス解消につとめる適度な運動を続ける腹八分目を守り、肥満に注意する

<手足のしびれや舌のもつれは心配いらない?>

三度の食事は規則正しく、腹八分目に主食は少なめに、副食は品数を多くする糖分の多い食物、飲物をひかえる繊維の多い野菜、海藻を十分にとる好き嫌いをなくし、バラエティーに富んだメニューにアルコールはひかえめに適度な運動を、1日1万歩を目標に疲れやストレスは早めに解消する定期的に健診を受け、結果をセルフコントロールに生かす

<30代前半で血糖値が高いのは大丈夫!?>

近年糖尿病の発病年齢が下がっています。
日本人の場合、糖尿病患者の約95%は、血糖値をコントロールしているインスリンというホルモンの分泌が不足するために起こるタイプ(インスリン非依存型)です。
もともとこうした素質をもっている人が、運動不足のうえ脂肪を多くとったりお酒をよく飲んだりといった生活を続けると発病しやすいのです。以前は40代以降の患者が多かったのですが、最近ではどの年代でも運動不足や食べすぎの傾向があるため、患者の年齢が下がってきたとのこと。糖尿病は1日にして成らず。まだ若いからと安心せず、健康な生活習慣を身につけたいものです。  

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