ボウフウ・・防風のことなら家庭の中医学  
漢方薬一覧中医漢方処方解説
ボウフウ・・防風中医生薬解説
コンビニ漢方
症状から見た
中医用語解説
無料漢方相談
免責
リンク
著作権
当サイトのコンテンツを複製した運営サイトおよびブログが多々ございます。
当サイトのコンテンツは、当サイトが保有しており、著作権法で保護されております。
当サイトの許可なく複製したり、内容を変更しての2次利用などはしないでください。
 

 ボウフウ・・防風

ボウフウ・・防風

  ボウフウ・・防風  
ボウフウ・・防風
【基 原】
ボウフウSaposhnikova divaricata (Turcz.) Schischkin(セリ科Umbelliferae)の根および根茎を乾燥したもの


ボウフウ・・防風
【出典】 神農本草経
【別名】 種防風(シュボウフウ)、真防風(シンボウフウ)、筆防風(ヒツボウフウ)、関防風(カンボウフウ)、東防風(トウボウフウ)、雲防風(ウンボウフウ)
【成分】 クマリンのdeltoin、5‐o‐methylvisamminol、クロモン類などを含む
【効能】

発汗、解熱、鎮痛、鎮痙

【薬理作用】 去風解表・去湿解痙・止瀉止血
発汗・解熱作用、鎮痛作用、利尿作用、抗ウイルス作用、抗菌・抗真菌作用
【臨床応用】 去風の主薬である。主として風寒・風熱・風湿などの外感に使用する。
  1. 風寒か風熱の外感病・風湿による関節や筋肉の痛みに使用する。主な作用は去風(解熱・発汗・鎮痛などの作用)である。防風の薬性はおだやかで、発汗力は麻黄・桂枝より弱く、羌活ほど辛燥ではないので、“風薬中の潤剤である”といわれる。
  2. 偏頭痛に使用する。とくに頭痛・頭がふらつくなどの症状をともなう虚寒、あるいは風湿による頭痛に適している。
  3. 止痒に使用する。その作用は去風である(中医学では、痒疹は“風”によるものと考えている)。
  4. 腹鳴し排便時に痛みをともなう下痢(痛瀉)に使用する。中医学では、このような下痢・腹痛は腸内に“風邪”と“湿滞”があっておこると考え、防風と白朮を配合して風と湿を除く。
  5. 防風には去風鎮痙作用があるので、破傷風の牙関緊急・後弓反張に用いる。
  6. 血便・不正性器出血に、炒って炭にしたものを用いる。防風には止瀉・止血の効能があり、炒ると去風の力は減弱するが止瀉の効力は強まる。
【性味】 味は辛・甘、性は微温
【帰経】 膀胱・肝・脾経
【処方】 十味敗毒湯清上防風湯防風通聖散(料)荊芥連翹湯消風散川芎茶調散疎経活血湯治頭瘡一方釣藤散当帰飲子
【用量】 3~9g
【使用上の注意】 防風と荊芥の比較:防風は荊芥より温性で去湿(湿によって生じた症状を取り除くこと)の効能があることである。それゆえ、風湿による痺痛には防風を用いて荊芥は使用しない。
【産地】 中国

Copyright (C) 2001 sm-sun.com All Rights Reserved.