独活寄生丸のことなら家庭の中医学。独活寄生丸の処方解説は家庭の中医学が参考になります。  
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独活寄生丸

  独活寄生丸 中医学処方解説 ドッカツキセイガン
独活寄生丸
 独活寄生丸
 

「独活寄生丸(湯)(ドッカツキセイガン)」は中国唐時代の「備急千金要方(ビキュウセンキンヨウホウ)」に収載されいる薬方で、「独活(ドッカツ)」「桑寄生(ソウキセイ)」など16種類の生薬からなる処方です。


日本漢方の効能・・・疲れやすく、下肢が冷えやすいものの次の諸症:腰痛、関節痛、下肢のしびれ・痛み

販売、及び製造している代表メーカー

クラシエ


  独活寄生丸 処方構成
独活3.0
桑寄生杜仲牛膝細辛秦艽茯苓桂枝防風川芎地黄人参甘草当帰芍薬各2.0

  独活寄生丸 中医学解説
【効能】 袪風湿・散寒・補気血・益肝腎・活血止痛
【適応症】 気血両虚・肝腎不足の風湿寒痺 四肢の遊走性のしびれ痛み・冷え・運動障害軽度の浮腫などの風寒湿痺の症候に、疲れやすい元気がない、食欲不振、顔色が悪い・頭がふらつく・皮膚につやがない・腰や膝に力が入らないなどの気血両虚・肝腎不足の症候を伴うものに用います。脇痛・月経痛・下腹部痛などをともなうこともあります。舌質はやや淡紅・舌苔は白薄・脈は細弱。
【類方比較】 六味丸:腎陰虚、虚熱の症状があります
八味地黄丸:腎陽虚の主方です。身体機能が低下していて特に下半身の冷え、脱力感がつよい症状に用います。
【解説】

独活寄生丸は補気剤の四君子湯(しくんしとう)、補血剤の四物湯(しもつとう)が配合されて処方です。

袪風湿の独活・細辛・秦艽(シンギョウ)と袪風湿・益肝腎の桑寄生・杜仲・牛膝および散寒の川芎・桂枝で、風寒湿の邪を除き止痛します。

補血の当帰・芍薬・地黄と補気健脾の人参・茯苓・甘草で、気血を補い抵抗力をつけます。

袪風湿と補益の効能を兼ね備えており、陳旧性で肝腎不足・気血両虚の痺証に適用します。

【治療の現場から】

冷えが強いときは、人参湯などを合方します。

【臨床応用】 慢性関節炎・慢性肩関節周囲炎・慢性腰痛症・座骨神経痛・頸骨腕症候群・慢性関節リュウマチなどで気血両虚・肝腎不足の風寒湿痺を呈するものに使用します。

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