パニック障害と加味帰脾湯による漢方治療のことなら家庭の中医学  
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  パニック障害と加味帰脾湯

こころと体---中医学の考え方


 
こころと体、中医学の考え方
五臓の調和がこころと体の健康を支える
感情を表現することによって臓腑の生理機能が正常に戻る
こころの病いは三つに大別される
やり場のない怒りが内臓の機能を失調させる
病態の変化に応じて治療法が変わる
考えすぎが内臓の機能を失調させる
中国の医療事情不安感や恐怖感の診断と治療
現代医学の立場から
パニック障害と加味帰脾湯
うつ病と桂枝加竜骨牡蛎湯
 
   
1 加味帰脾湯
 加味帰脾湯は、中国・宋代の医学書、済生方に収められた処方です。
主な働きは、元気をつけ消化吸収を強める補気健脾と精神を安定させ栄養を補う補血安心、精神的ストレスを解消する疏肝清熱です。加味帰脾湯は、帰脾湯に柴胡と山梔子を加えた方剤です。
  
 帰脾湯は、黄耆・人参・白朮・茯苓・酸棗仁・竜眼肉・当帰・遠志・大棗・生姜・甘草・木香からなります。
黄耆・人参・白朮・茯苓・甘草・大棗は、脾の働きを高め、気を補うことによって、全身の機能を高め元気をつけます。また、竜眼肉・酸棗仁・遠志・当帰は血を補います。栄養分に富み全身に栄養と潤いを与えます。これらの生薬のいくつかは精神を安定させ、不安感やイライラを押さえる働きをもっています。これに生姜や木香を加えることによって、気のめぐりがよくなります。さらに、肝の機能を回復して気のめぐりをよくする柴胡と、熱を冷ます山梔子を加えることによって、精神的ストレスによる緊張や抑うつ、イライラ、のぼせ、ほてりをしずめます。
 
加味帰脾湯は、慢性的な精神不安や神経症に最適です。
ものごとを考えすぎたり、疲労が重なると、脾の機能が低下して、消化や吸収力が損なわれます。そのため、体の活動に必要な気や、栄養と潤いを与える血が不足します。このように虚弱体質で血色の悪い人の精神不安や神経症のほか貧血や不眠といった症状のある方にぴったりなのが加味帰脾湯です。

   
 
 
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