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  不安神経症と漢方治療

こころと体---中医学の考え方


 
こころと体、中医学の考え方
五臓の調和がこころと体の健康を支える
感情を表現することによって臓腑の生理機能が正常に戻る
こころの病いは三つに大別される
やり場のない怒りが内臓の機能を失調させる
病態の変化に応じて治療法が変わる
考えすぎが内臓の機能を失調させる
中国の医療事情不安感や恐怖感の診断と治療
現代医学の立場から
パニック障害と加味帰脾湯
うつ病と桂枝加竜骨牡蛎湯
 
   
1 パニック障害の主な症状
  パニック発作 突然、理由のない激しい不安に襲われ不安発作をおこします。
予期不安   また発作が起きるのではないかと、いつも不安や恐怖をもつ。
広場恐怖   発作の起こった場所や状況を回避し、人ごみや乗り物などに対し恐怖を抱く

パニック発作が起こる原因として、脳幹部の青斑核と名づけられた部位が注目されています。青斑核は、危険を身体に知らせる警報機の役割を果たしています。危険は外部だけでなく、身体の内部の危険も含まれています。パニック発作では、この部分の活動性が異常に高まることによって起こることが確認されています。つまり、身体に異常がないのに、偽の警報が鳴って発作が引き起こされている状態です。
最近の研究では、パニック発作を頻発させているケースでは、青斑核の活動を抑える働きが弱くなっていることが確かめられています。

 パニック障害を長く放置しておくと
 発作を起こすのは、心臓病や呼吸器系の病気にかかっているからだと思い込む、「心気症」的な精神状態におちいったり、外出を恐れて社会活動が出来なくなることから、気分がふさいで「うつ状態」になってしまうこともあります。


パニック障害と薬物療法
 ■薬物療法
 選択的セロトニン再取込み阻害剤(パキシル)や抗不安薬でパニック発作を抑えたり、抗不安薬の服用で不安を抑え不安の悪循環を断ち切ったり、発作がおさまらない場合は、抗うつ薬の併用などにより治療が行われます。
                                                              パニック障害と行動療法
パニック発作は、薬で治まっても予期不安が消えず、人ごみや電車に乗るのが怖いという恐怖が残る場合。
 ■行動療法                                                        家族や患者に付き添い、いつでも助けられる状態のもとで、不安を感じる場所へ行き、徐々に時間を延ばして、不安を克服する治療法です。専門医のカウンセリングと指導のもとに行います。
2 うつ病のメカニズム
  うつ病発症の原因は、ストレスや環境・性格・遺伝素因などが相互に作用して発病すると考えられていますが、明確にはわかっていません。医学的には原因不明の病気の中に分類されています。
しかし、生物学的(神経科学的)な側面から、うつ病をもたらす身体的なメカニズムについては、かなりのところまで明らかになってきています。
間脳にある視床下部は、自律神経の中心ですが、人の感情に深い関係を持っていることがわかってきました。視床下部の機能は、神経伝達物質によって保たれていますが、うつ病は、ストレスなどの影響を受け、この機能に異常が生じて感情や意欲などの面で障害が起こると考えられています。そして、抗うつ薬は、これらの神経伝達物質の利用率を上げる働きがあることもわかっています。

 うつ病診断基準
アメリカ精神医学会(DSM-1V)が作成した「気分障害」の診断基準によれば、下記の1、2のいずれかの症状があり、3~9のうち5つ以上があって、それらの症状が2週間以上続く場合となっています。
1・抑うつ気分
2・興味または喜びの喪失
3・体重減少(増加)、食欲減退(増加)
4・不眠(遇眠)
5・精神運動制止または焦燥
6・易疲労性または無気力
7・無価値観、罪責感
8・思考力や集中力減退、決断困難
9・死について反復思考、自殺企園、自殺念慮


うつ病の西洋医学的治療
 1.心身の休息   2.薬物療法   3.心理療法
  *うつ病は、心身のエネルギー不足が大きな原因ですから、最も大切な治療は休息です。
  *うつ病は、心の病気の中でも治療を行えば治りやすい病気です。
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