こんな症状大丈夫

こんな症状大丈夫?

この章では、非常によくある症状を取り上げて、そうした自分の体に現れるいろいろなシグナルに対し、どう考えたらよいのかの基本を示します。症状について取り上げる場合、どうしても重大な病気が中心になりますが、最悪の場合はめったにありませんから、ここでは【心配のない症状】を中心に、解説を試みています。
 各項目では、まずはじめに、その症状が表す意味について述べ、症状の観察のしかた、その症状が現れるいちばん多いケースなどについて述べられています。
次に心配のない症状として、生活習慣の乱れによる一時的な不調、生理的なもの、心配無用のごく軽い病気、たいていは大丈夫だから様子を見ればいいといったケースを取り上げています。ただし、ここに書かれていても病気ではないとは限りません。明らかに病気であっても軽いもので、重大な状態になることは万に一つぐらいしかないもの(たとえばカゼ、心因性の病気など)が取り上げられています。
その後に【放っておけない症状】として、病気の症状である可能性が強いので、医師の診断を受けるべき場合を取り上げています。またここでは、その症状の原因となる主な病気についても解説していますが、特によくある病気を取り上げ、ごくまれな病気については割愛しています。
 また、項目によっては、この二つの間に心配はいらないが【要注意の場合】として、もう一つのグループが設けられているものもあります。
自分や家族の症状がこれらのどれに当たるか、冷静に観察し、賢く対処してください。