コウボク・・厚朴のことなら家庭の中医学  
漢方薬一覧中医漢方処方解説
コウボク・・厚朴中医生薬解説
コンビニ漢方
症状から見た
中医用語解説
無料漢方相談
免責
リンク
著作権
当サイトのコンテンツを複製した運営サイトおよびブログが多々ございます。
当サイトのコンテンツは、当サイトが保有しており、著作権法で保護されております。
当サイトの許可なく複製したり、内容を変更しての2次利用などはしないでください。
 

 コウボク・・厚朴

コウボク・・厚朴

  コウボク・・厚朴  
コウボク・・厚朴
【基 原】
ホウノキMagnolia obovata Thunberg(モクレン科Magnoliaceae)の樹皮を乾燥したもの(和厚朴)。中国産はトウホウノキMagnolia officinalisなどの樹皮で唐厚朴という。日本市場品はすべてホウノキ基原のものである。


コウボク・・厚朴
【出典】 神農本草経 中品
【別名】 和厚朴(ワコウボク)
【成分】 アルカロイドのマグノクラリン(magnocurarine)、精油のα‐pinene、β‐pinene、β-eudesmolなど
【効能】 整腸、健胃、収斂、利尿、去痰、鎮嘔
【薬理作用】 燥湿除満・行気降逆
抗菌作用・鎮痙作用・健胃作用
【臨床応用】 腹部膨満と下痢をとめる。
  1. 腹部膨満に使用する。尿量が少なく濃い・大便が硬い・便秘・脈は滑数で有力などの症状をともなうとき(実脹)に適している。とくに暴飲暴食による消化不良(穀脹)や腸炎・肝炎・神経性胃腸炎などで胃腸機能が失調したために腸内容が腐敗発酵してガスが停滞したとき(気脹)に効果がある。軽症の気脹には厚朴2.5~3g(粉末)を湯で服用すれば効果がある。
    虚脹(脾胃気虚のため消化管の機能が十分でなく、アトニー状態で生じた腹部膨満。)・寒脹(寒冷のために生じた胃腸機能障害による腹部膨満。)の治療には、厚朴はそれほど必要なものではなく、むしろ使用しない方がよい。
  2. 急性腸炎に使用すると、厚朴だけでも下痢を止める効果がある。厚朴9g(粉末)を1日3回湯で服用する。
  3. 腹部膨満・不消化物の胃内停滞・呑散・腐臭のある曖気・嘔吐などの症状がある胃実(消化不良に相当する)に使用する。健胃作用があるので、上腹部の実痞(つかえた感じがあり、他覚的にも抵抗を認める。邪実をあらわす。)に効果がある。古人は、この作用を“平胃”といっている。
  4. 呼吸困難・咳嗽をしずめるが、機序については研究に待たねばならない(気管支平滑筋に対し弛緩作用があるらしい)。
【性味】 味は苦・辛、性は温
【帰経】 脾・胃・肺・大腸経
【処方】 五積散(料)胃苓湯潤腸湯半夏厚朴湯平胃散麻子仁丸など
【用量】 3~9g。健胃には少量、行気・止瀉にはやや大量。
【使用上の注意】  
【産地】 日本各地(北海道、長野、岐阜)

Copyright (C) 2001 sm-sun.com All Rights Reserved.