本文へスキップ

中医学の適応と目標

西洋医学的治療では根治不可能な場合

①手術・放射線治療・化学療法など治療の効果がほとんど期待できない場合
②高齢や合併疾患などにより、西洋医学的治療のリスク、副作用が大きいと考えられる場合
③患者は自主的に西洋医学的治療を拒否し、中医学を求めてくる場合④有効率と生存率の向上、生存期間の延長、症状の改善、QOL(生活の質)の向上を目的とする場合、中医学が利用できる。

西洋医学的治療で根治の可能な場合

①西洋医学的治療に伴う副作用、後遺症の軽減。例えば、手術・放射線・化学療法、輸血による免疫機能低下や体力低下の改善。或いは、手術や放射線治療後の障害、カテーテルなどの人工物による感染などに対する、長期間の予防と治療の場合。
②抗癌剤・放射線など西洋医学的治療の効果を協同的に増強させる作用
③癌の再発に対する予防および体力増強。これは、抗癌剤、放射線治療による二次発癌や・手術による残存腫瘍の増大加速現象の予防と治療の場合、または前癌病変や、癌遺伝子を持つ患者のプロモーターを抑制する場合、体力増強、免疫機能改善による腫瘍の合併疾患や他の疾患の予防と治療をする場合に、中医学が活用できる。