注目の中西医と癌治療

西洋医学について

西洋医学は自然科学に立脚し、病気の発症メカニズムを科学をもって分析し、病因、発生機序、病態生理などを解明することに努めています。そのため病因の探求及び診断の確定を中心にしており、必ずしも治療に直接連携していない面が多いといわれています。治療に用いられる薬物は科学的に精製された純品のものが多く、峻烈な作用により、様々な疾患を克服してきたが、反面、人体に対する毒性すなわち副作用としての害も患者を苦しめていることは臨床上しばしばみられます。特に長期で慢性疾患に多く見られています。

中医学について

中医学は自然哲学的思想に基づき生体現象に適用し、病気を統合的に分析し人体になじみのある薬物を用いて病人を総合的に治療する医学であります。中医学は人体に対する総合診断であり、診断と治療が一体化されています。病気をみるというよりは病人をみることにより、病人の苦悩をいかに取り除くかというQOLの向上を目的にしています。しかし、科学的に立脚した分析に乏しく、疾病の病因、発生機序、病態生理、薬効、薬理等の面での探求にやや不十分な処があります。

中医学と西洋医学の特徴について(中西医学)

中医学療法は個体の抵抗力の増強にすぐれており、免疫を増強する薬物方剤が多く存在しています。それに対して、西洋医学療法は病原微生物に対しての攻撃療法を主とする治療法が多く、個体自ら備えている免疫力を引き出す方法は乏しいようであります。  このように、中医学と西洋医学はともに長所と短所をもっています。両者の長所を補うことが最も理想的な形といえます。中医学と西洋医学の両方の長所をあわせもった医学が中西医学です。

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