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  膝の痛みと漢方薬

中国の医療事情


   
中医学からみたひざの痛み
中医からみた原因
急性病
慢性病
西洋医の立場から
中国の医療事情
よくみられる症状
   
1 中国の医療事情
  ひざの痛みの治療 ・ひざの痛みをおこす6つの原因
 ひざの痛みの原因には、①くりかえしたり慢性化して治りにくい痛みをおこす風邪、②冷えると強くなり、温めるとやわらぐような痛みをおこす寒邪、③むくみ・ひざに水がたまる・重だるいなどの症状をおこす湿邪、④ひざが赤くなったり熱をともない、温めると強くなるような痛みをおこす熱邪、⑤あざができるなどの症状をおこすオ血、⑥慢性化して治りにくい・だるい痛み・骨や関節の変形などの症状をおこす肝腎虧虚があります。
・臓腑や経絡との関連をみきわめる
 診断にあたっては、臓腑や経絡との関連をみきわめます。
 臓腑では、脾胃・肝・腎に注目します。脾胃は気・血・津液、肝は血や筋・腱・腎は骨や精などとの関連が深いからです。 ほかにもひざの痛みをおこす病気はたくさんありますが、命にかかわることもある心臓疾患との関連には、とくに注意を払います。例えば、心臓弁膜症が原因でひざの痛みがおこることがあるからです。
・代表的な4タイプの症状と治療
①外傷が原因でおこるひざの痛み
 症状:はれて熱感がある・冷やすと痛みがやわらぐ・時間がたつとあざができる・脈が数あるいは洪数など。
 治療:炎症や痛みを止め、血行を回復するため、適量の「片仔廣」あるいは「雲南白薬」を水にといて軟膏にしたものや、骨砕補という植物の葉をすりつぶしたものを患部に塗ります。片仔廣や雲南白薬がないときは、田七と芒硝を合わせたもので代用します。同時に、片仔廣や復元活血湯を1日3回服用すると、さらに効果的です。
②熱が原因でおこるひざの痛み
 症状:局部が赤くはれる・熱がこもったように感じる・重くなるとひざに水がたまる・脈が数あるいは有力。
 治療:熱や湿を除き気血の流れをよくする白虎加蒼朮湯か白虎加桂枝湯を服用し、片仔廣あるいは雲南白薬を軟膏にしてひざに塗ります。水がたくさんたまるときは、甘遂と大黄を粉にして水にといたものをさらに塗ると効果的です。
③冷えが原因でおこるひざの痛み
 症状:赤みやはれはない・ひざに水がたまる・ひざのまわりがむくむ。肝腎が虚していなければ脈が有力、虚していれば脈が無力。
 治療:脈が有力なら、からだを温めて経絡の通りをよくし痛みを止める五積散、脈が無力なら、気血を補い肝腎の働きを高める桂枝加苓朮附湯を使います。
④変性・変形をともなうひざの痛み
 症状:重だるい痛み・運動時に痛みが強くなるなど。
 治療:変形や変性を薬だけで完全に治療することは困難です。したがって、腎を補い痛みをやわらげることを目標に、杜仲・木瓜・独活・牛膝・鹿角膠・骨砕補・補骨脂を組み合わせたものや、八味地黄丸、牛車腎気丸で治療を行います。

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