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男性更年期障害と漢方治療

男性は腎を先天とする

腎は精を蔵する大切な臓腑であり、男性疾患のうち精力減退、無精子、インポテンツなどは腎精と関係が深い病態です。
男性の腎精は8の段階に分かれて成長するとされていて、個人差もありますが、5段階目(40歳)から髪の毛が抜けはじめ(腎精不足の症状)、更年期の症状が現れはじめます。そして8段階目(64歳)まで、腎精は減少し続け、更年期の症状は顕著になっていきます。

『素問・上古天真論』(男性に関する記述)
五八(40歳)にして腎気は衰え、髪は堕ち歯は槁る。
六八(48歳)にして陽気は上にて衰竭し、面は焦し、髪鬢は白を頒つ
七八(56歳)にして肝気衰え、筋は動くこと能わず、天癸竭き、精少なく、腎の臓は衰え、形体皆く極る。
八八(64歳)にして則ち歯髪去る。・・・

男性の更年期症候群の予防や軽減をするためには、少なくとも40歳頃から腎精をむやみに消耗しないで、大事に保護することです。
腎精の主な働きは、生長・発育と生殖を主ることです。したがって、病気、房事過多、加齢などによる精の減少は、腎精の虚損につながります。腎精虚損は、進行すると腎陰虚、腎陽虚になります。

【 肝腎陰虚 】

症 状 イライラする、憂うつ感、めまい、耳鳴り、難聴、歯が抜けるよく物忘れをする、よく夢をみる、潮熱、盗汗、手足がほてる腰や膝がだるく無力、舌質紅、少苔
治 法 滋養肝腎
方 剤 杞菊地黄丸知柏地黄丸