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女性不妊症と漢方治療

中医学から見た女性不妊治療 総論

現在、日本の夫婦の10組に1組は、不妊症といわれています。統計的にみると、避妊をせずに性交渉があれば、新婚夫婦の約9割は2年以内に第1子を妊娠しているそうです。約8割のカップルが1年以内に、1割が次の1年以内に妊娠しているという報告があります。そのため赤ちゃんが欲しくて、避妊せずに性交渉をもっているにもかかわらず、2年間妊娠しない場合、不妊症の可能性があります。しかし、赤ちゃんを希望していなければ、不妊症と考えないのが普通です。2年間というのは、あくまでも目安です。

女性の場合、次のような症状があれば治療を必要とします。

月経の異常・帯下の異常・出血

①月経痛がひどい ②経血量が多い(月経が1週間以上続く)③経血量が少ない(月経が1~2日で終わる)④月経周期が20日以内
⑤月経周期が40日以上⑥月経周期がバラバラ(一定しない)⑦ 初潮が1 8 才以上で、今も時々しか月経がない⑧30才を過ぎ、今ま
で順調な月経が不順になった⑨帯下の色や臭いがおかしい⑩月経でない時に、出血がある

不妊症に使用する漢方薬

牛車腎気丸・二陳湯・六味丸・冠脉通塞丸・補中益気湯・鹿茸大補湯・八味地黄丸・呉茱萸湯・十全大補湯・加味逍遥散・四物湯・知柏地黄丸・五積散・当帰芍薬散・六君子湯