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卵管炎


卵管炎
卵管、卵巣の発育異常
  いずれの発育異常も、ともに非常にまれなものです。
卵管、卵巣が欠如しているという異常は、単独に発生するものではなく、いつでも子宮の発育異常に伴って起こるものです。
 
卵管、卵巣の炎症
 
   
  性器の炎症の第一位を占めるほど多い病気で、卵管の病気の大部分はこの卵管炎なのです。
 

原因

細菌感染によるもので、主な細菌は淋菌、化膿菌、結核菌の三種類です。
淋菌は膣のほうから上行性に感染し、化膿菌は血液やリンパから、結核菌は子宮内膜結核の場合と同様、主に下行性の感染経路をとります。
化膿菌や淋菌は最初急性の炎症を起こし、次いで慢性の炎症に移行していきますが、結核菌の場合は最初から慢性の経過をとります。

症状

淋菌とか非常に毒力の強い化膿菌で起こった卵管炎では、四〇度にも及ぶ高熱が出ることが多く、左右いずれかにかたよった下腹痛から、次第に腹部全体の痛みに変わってきます。このような急性期の症状が過ぎて、亜急性期となっても、体温は三八度ぐらいまでの発熱が続きますが、慢性期となれば体温は下がり、圧痛がある程度になります。
しかし、慢性卵管炎の症状になっても、何らかの誘因で再び症状が再燃することがあります。過度の運動や、性交、また月経なども誘因となります。
急性の卵管炎がなおったあとでも、卵管内の粘膜が癒着を起こすために卵管が閉塞され、その閉塞された卵管腔に水様の分泌物がたまってきて、卵管溜水腫をつくることがあります。それが疝痛様(さし込むような痛みがある)の発作を起こしたり、内診によって圧痛を感じたりします。
毒力の強い化膿菌で炎症を起こした場合には、癒着によって閉塞された卵管腔に、往々にして膿がたまることがあります。これが、卵管溜膿腫といわれるものです。
いずれにしろ、卵管腔が閉鎖されるということは、妊娠の成立が不可能になるということです。膿腫や水腫をつくらなくても、軽い卵管炎でも容易に卵管の閉鎖を起こすもので、不妊の原因ともなるのです。

治療

急性期には、抗生物質を十分に使ってできるだけ早く、できるだけ完全に炎症をなおすことです。
慢性炎症に移行してしまえば、抗生物質も効果が薄れてきますし、不幸にして卵管溜水腫や卵管溜膿腫になってしまうと、抗生物質だけではどうにもなりません。
手術によって腫瘤を摘除したり、ダグラス窩(子宮と直腸の間の腹腔)にまでたまってしまった膿は、膣壁を開いてそこから排膿を行ったりしなければならなくなるのです。
   
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