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からだ全体の調和が崩れると病気になります
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からだ全体の調和が崩れると病気になります |
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漢方医学では「健康」はからだ全体の調和が保たれた状態と考えます。このバランスが崩れた状態が「病気」です。「健康」であるためには、からだの中のさまざまな器官や組織のバランスの調和と同時に、人間の感情や、自然界の気候とのバランスも重要です。 |
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4つの基礎物質の「気」「血」「津液」「精」 |
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漢方医学では、私たちのからだは、4つの基礎物質からできていると考えています。この4つの基礎物質は、漢方用語で「気」「血」「津液」「精」といいますが、それぞれ、エネルギー、栄養、体敵ホルモンのようなものと考えられます。 4つの基礎物質が、不足することも滞ることもなく、からだを循環していれば、からだは健康です。「病気」は、この4つのいずれかが、不足した状態あるいは停滞した状態です。
病気を起こす原因は、人体内部の原因(内因)、人体外部の原因(外因)、そのどちらでもない原因(不内外因:暴飲暴食や、過度の疲労、外傷など)の3つに分けられます。
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人間の体を作っている4つの基礎物質 |
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気 |
エネルギー。血液の循環をよくし、体を温める。 |
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血 |
栄養物質。からだの全体の器官を滋養する。 |
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津液 |
潤い物質。体液、唾液、胃液、尿など、体を潤す水分 |
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精 |
ホルモンなど、人体の成長や生殖などの源となる生命活動の基礎となる物質。 |
内因=七情
「怒・恐・喜・驚・悲・思・憂」の七つで、病気の原因となる七つの感情のことです。これらが過剰になると、からだはバランスを崩し、病気の原因となります。精神的なストレスや緊張、抑うつなどもこれに入ります。くよくよ悩む「思」は、気の不足を生み、「怒」は、気の停滞を生むといわれます。
外因=六淫
主に自然界にあって病気の原因となるものを指します。自然界には「風・寒・湿・暑・燥・火」の「六つの気」があり、人間はこの変化の中で生活しています。「六気」は生物が生きていくために必要なもので、からだが適応している限り病気のもとにはなりません。しかし、猛暑や暖冬などの時に、どれかが過多・不足したり、「六気」に対して抵抗力をなくしたとき、「六気」は「六淫」となり、病気の原因となります。
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「不足」と「停滞」では原因とその処方が違います |
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こうした体内外の原因が、4つの基礎物質の不足・停滞を生じさせて病気が起こるわけですが、「不足した場合」と「停滞した場合」では、症状も処方も異なります。
たとえば、「疲れた」という場合を考えてみましょう。「気」=エネルギーが「不足」すると、元気がない、疲れやすい、食欲がないなどの症状が出ますこんな時は、気を補って元気をつける黄耆や人参が入った「補中益気湯」などの薬が適しています。
一方、「疲れた」といいつつ、食欲もあり、声も大きく、活発に動いている人もいます。これはストレスによる「気」の「停滞」です。そのためにイライラしたり、怒りっぼくなるなどの症状が出ます。これはエネルギーは十分あるので、気を補うのではなく気の停滞を取り除く必要があります。こんな時は、気の流れをよくする柴胡が入った小柴胡湯や加味逍遥散などの薬が適しています。
漢方医学では、からだの中のさまざまな器官や組織の調和はもちろんのこと、人間の感情や自然界の気候も含めてバランスをとることで、健康が保たれると考えているのです。 |
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