サプリメント大百科・・・マリアアザミ

マリアアザミ

アルコールなど、さまざまな原因から肝臓を守る

期待される効能効果

アルコール性肝障害の予防と改善、肝炎・肝硬変の改善、急性ウイルス性肝炎・肝障害の改善、慢性ウイルス性肝炎・肝障害の改善、薬物の長期投与による肝臓障害保護作用

作用

キク科の植物マリアアザミは、ヨーロッパでは、2000年以上も前から肝臓を保護するハーブとして用いられてきました。ドイツでは、種子から抽出したエキスが、肝臓保護作用のある医薬品として、認可されています。

マリアアザミの肝臓保護成分は、シリビン・シリクリスチン・シリジアニンで、総称してシリマリンと呼ばれます。シリマリンの作用は、抗酸化物質であるグルタチオンを肝臓で生成促進させ、肝臓を保護します。

栄養学的根拠

数々の毒性物質によって生じる活性酸素・フリーラジカルは、肝臓疾患の原因です。

シリマリンは、肝細胞内で抗酸化物質として働き、活性酸素除去物質であるグルタチオンを増加させる働きが確認されています。
アルコール性肝障害患者を対象にして、420mgのマリアアザミを4週間投与する二重盲検法が行われた結果、シリマリン投与グループはコントロールグループと比較して、肝障害の指標となるGOTやGPT、γ−GTPのいち早い低下が見られました。
ウイルス性肝障害の場合は、480mgのマリアアザミを1週間投与した研究で、GOT、GPT、γ−GTPなどの指標が改善しています。
急性ウイルス性肝炎の場合は、420mgのマリアアザミを投与したところ、GOT、GPT、総ビリルビン値の改善が認められました。

医薬品を長期投与する場合、薬の肝臓中の代謝過程で発生する活性酸素によって、肝障害を生じることがあります。シリマリンの効果を二重盲検法で実験したところ、シリマリンは薬物の長期投与による肝障害保護に有効であることが、確認されました。

摂取の目安

シリマリン200〜400mg/日

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