サプリメント大百科・・・小麦アルブミン

小麦アルブミン

糖質を分解するアミラーゼの働きを抑制

期待される効能効果

食後血糖値の上昇抑制、HbAlc(糖化ヘモグロビン)値の低下、糖質の吸収抑制、糖尿病の改善、ダイエット

作用

食後はご飯や麺類、パンなどの糖質が消化・吸収されて、糖が血液中に運び込まれ血糖値が上昇します。しかし、通常は血液中に運び込まれた糖の量に応じてインスリンが分泌され、血糖値が正常に戻ります。血糖値がもどりにくく、食後の血糖値が高いままの人は、糖質の消化・吸収を遅くすると食後の血糖値が上がりにくくなります。
では、小麦アルブミンを摂ると、なぜ血糖値の上昇を抑えることができるのでしょうか。
それは、小麦アルブミンが、糖質を分解するアミラーゼという酵素の働きを抑えるためです。
糖質を分解するアミラーゼは、唾液や膵液に分泌され、糖質を分解して、消化・吸収しやすい糖にします。糖質を分解するアミラーゼが働けば働くほど、消化・吸収が早くなって、血液中の血糖値も上昇します。小麦アルブミンは糖質を分解するアミラーゼの働きを抑えるため、糖質がゆっくり分解、吸収されることで、急激な血糖値の上昇を防ぐのです。

栄養学的根拠

健康な成人12人に小麦アルブミン0.5gを食事とともに毎回投与したグループと、アルブミンを投与しないグループとを比較した結果、食後の血糖値のピークが、投与しないグループに比べ47%抑制されました。
健康な男性12人に560kcalの食事をしてもらい、食事と一緒に小麦アルブミン125mgを投与したグループと、食事のみのグループに分けて、食後の血糖値と血中インスリン濃度を測定しました。
その結果、食後30分に測定された血糖値の値を比較すると、小麦アルブミンを摂ったグループの血糖値と血中インスリン濃度は、摂っていないグループより、低く抑えられました。
また、軽症の糖尿病である24人に小麦アルブミン0.5gを毎食事とともに3ヶ月間投与した結果、2ヶ月後からHbAlc(糖化ヘモグロビン)値が低下し始めました。
たとえば、開始時のHbAlc値が6以上7以下の方は、HbAlc値が開始時の6.7から6.3へ低下し、開始時のHbAlc値が7以上8以下の方は、HbAlc値が開始時の7.6から6.9へ低下しました。

摂取の目安

250〜1500mg/日