顔のこんな症状が出たら 顔のチェック

赤紫色のほほは、心臓病が疑われる

血色がよくリンゴのような赤いほっぺたはいかにも健康的です。しかし、同じ赤いほおでも紫色が加わった場合は、心臓病を疑ってみなければなりません。たとえば子供のほおが年中、赤紫色のときは先天性の心臓病の心配があります。これは、先天性の心臓病にしばしば合併する多血症(赤血球が増加する病気)によるものです。成人の赤紫色のほお(チアノーゼ)では、心臓弁膜症や肺性心などの可能性があります。
これらの疾患では静脈のうっ血が起こり、それがほおに現れるのですが、皮膚の薄い部分はとくに目立ちます。顔の中では、目尻のあたり、ほおなどさわってすぐ骨がわかる部分は皮膚が薄いので症状が現れやすいのです。
もう一つ、赤いほおのはっきりした症状は、鼻を中心にして、両方のほおに蝶が羽を広げたような形のピンク色の紅斑(蝶形紅斑)が出るものです。この場合は、膠原病のうちの全身性エリテマトーデスというやっかいな病気を考えなくてはなりません。

まぶたが腫れぼったい

朝起きがけにまぶたが腫れぼったいのは、だれにも共通のごくふつうの現象です。一晩中、横になっていたために血液が顔にたまってしまったためで、起きてしばらくすれば、この腫れは解消してしまいます。しかし、これが昼間になっても続いているとなると、むくみによる腫れと考えなくてはなりません。
まぶたのむくみでは、まず腎炎などの腎臓病が考えられます。むくみが出る病気は、他に心臓病があります。心臓病の場合は、まぶたにも現れますが、一般的には足がよくむくみます。
腎炎になると、細い血管の壁は中から外へと水分を通しやすくなり、そのためまぶたのように脂肪や筋肉組織が少なく皮膚の薄い部分に、水分がたまりやすくなります。これが腎炎でまぶたがむくむメカニズムです。腎炎や心臓病が原因のむくみは、両方のまぶたがむくみます。片方だけのまぶたが腫れたときは、ものもらいが考えられます。この場合は赤みを帯び、痛みやかゆみがともないます。

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