茵陳(インチン)のことなら家庭の中医学  
漢方薬一覧中医漢方処方解説
茵陳(インチン)中医生薬解説
コンビニ漢方
症状から見た
中医用語解説
無料漢方相談
免責
リンク
著作権
 
 

 茵陳(インチン)

茵陳・・インチン

  茵陳(インチン)  
茵陳(インチン)
【基 原】
キク科(Compositae)のカワラヨモギArtemisia capillaris Thunb.の頭を乾燥したもの(日本薬局方正品)。また越冬根生葉(ロゼット)を乾燥したものを綿茵蔯(めんいんちん)といい、中国では、茵蔯蒿と同様に用いられている


茵陳(インチン)
【出典】 神農本草経 上品
【別名】 茵蔯蒿(インチンコウ)、綿茵蔯(メンインチン)
【成分】 カピルリン(capillin)、カピルレン(capillen)、カピラリン(capillarin)、カピラリシン(capillarisin)など
【効能】

利胆、利尿、解熱、消炎

【薬理作用】 清熱利湿・退黄疸
解熱作用・利胆作用・抗菌作用・抗ウイルス作用・抗真菌作用・脂質降下作用・降圧作用など
【臨床応用】 黄疸に対する主薬である。
  1. 湿熱による黄疸に用いる。陽黄(ミカンのように鮮明な黄疸で、急性黄疸型肝炎・胆のう炎などの急性炎症で見られる)に対し、茵ちん蒿のもつ胆汁の分泌・排泄の促進作用を利用する。
  2. 寒湿による黄疸に用いる。
  3. 柴胡の代用として清熱に用いる。茵ちん蒿・柴胡はともに解熱作用があり、中医の経験によるとどちらも肝胆経に作用し、肝胆実火をさますものである。茵ちん蒿は柴胡より薬性がおだやかなので、陰虚のものが実熱を呈する疾患にかかり、柴胡で清熱すると燥性が強すぎて悪影響(傷陰)があらわれる恐れがあるときには、茵ちん蒿で代用する。
【性味】 味は苦、性は平。微寒
【帰経】 脾・胃・肝・胆経
【処方】 茵蔯蒿湯茵蔯五苓散(料)
【用量】 15~30g
【使用上の注意】 虚黄とは、淡白色を帯びた黄疸で、尿は正常・味覚が淡白・脈弱などの気虚の症状をともない、貧血・寄生虫などで生じる。これは湿熱によるものではないので、茵ちん蒿は用いるべきでなく、補中益気の薬物を使用すべきである。
【産地】 日本、中国、韓国


Copyright (C) 2001 sm-sun.com All Rights Reserved.