芎帰調血飲第一加減のことなら家庭の中医学。芎帰調血飲第一加減の処方解説は家庭の中医学が参考になります。  
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  芎帰調血飲第一加減 きゅうきちょうけついんだいいちかげん
芎帰調血飲第一加減:
 芎帰調血飲第一加減:
 
芎帰調血飲第一加減は、産後は瘀血やストレスがたまりやすく、疲れやすくもあります。産後ならどんな症状に使ってもかまいません。それを応用して、疲れやすい女性のいろいろなトラブルに使用できます。また、イライラを伴う諸疼痛にも使用できます。子宮内膜症や生理痛で痛みの激しいものや、ストレスによる背中の痛みにも良く使用します。


日本漢方の効能・・・体力中等度以下のものの次の諸症。ただし産後の場合は体力に関わらず使用できる。
血の道症、月経不順、産後の体力低下

  芎帰調血飲第一加減: 処方構成
芎帰調血飲第一加減:芍薬:当帰・地黄・茯苓・烏薬・牡丹皮・川芎・白朮・陳皮・香附子 各2g、大棗、益母草、桃仁、紅花、枳実、桂皮、牛膝、木香、延胡索、芍薬 各1.5g、生姜、甘草 各1g

  芎帰調血飲第一加減: 中医学解説

【効能】 活血化瘀・理気止痛・補血健脾・温裏祛寒
【適応症】 産後補陽のために使用する芎帰調血飲に冷えや気滞血瘀を改善する薬味を加えた漢方薬です。
産前産後の漢方薬として、産前は、当帰芍薬散。産後には芎帰調血飲第一加減がファーストチョイスになります。芎帰調血飲第一加減は、気滞血瘀の寒証の処方で、産後には、血脚気、慢性関節リウマチ、気管支喘息をはじめ、いろいろな病気、症状が起きてきます。数年前の出産でも、産後におきて瘀血が原因と考えられる病気にはほとんど使用してもかまいません。
【類方比較】 桂枝茯苓丸:瘀血のファーストチョイス。軽い打撲でもうっ血しやすく、下腹部痛に痛みを訴えます。アザやシミ、しもやけに も使用します。
加味逍遥散:神経を使うために何となくイライラする、生理が一定せず、生理前に体調を崩すような人に使用します。
当帰芍薬散:冷え性の女性で、むくみやすく生理不順のある人に使用します。痛みのない膀胱炎や産前の保険薬として使用します。
【解説】

芎帰調血飲第一加減の処方は、21種類ものたくさんの生薬から構成され、複雑に見えるのですが、補血調経の四物湯をベースとし、駆瘀血作用の桃仁、紅花を加えた桃紅四物湯(活血化瘀)が基本になっています。また、その補助として理気、健胃、温裏、温経、鎮痛などの働きの生薬を加えていったもの考えられます。当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、折衝飲、苓桂朮甘湯、聯珠飲、香 蘇散を合方したような処方です。

【治療の現場から】

産後は瘀血やストレスがたまりやすく、疲れやすくもあります。産後ならどんな症状に使ってもかまいません。それを応用して、疲れやすい女性のいろいろなトラブルに使用できます。また、イライラを伴う諸疼痛にも使用できます。子宮内膜症や生理痛で痛みの激しいものや、ストレスによる背中の痛みにも良く使用します。

【臨床応用】 月経不順、月経困難症、無月経、骨盤内うっ血、骨盤内炎症、子宮筋腫、外傷後遺症などで、血瘀・気血両虚で寒証を呈するもの

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