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                      | 1 | からだの内部の状態は総括して表現される |   
                      |  | 内臓や器官、組織といった、からだの内部の活動状態は、英知や動作、言語、目の輝きや顔の表情などとして現れます。 これらを総称して、中医学では「神(心神)」といいます。神が正常に表現されるのは、からだが健康である証拠といえます。
 神は、現代医学でいう脳神経系の機能とほぼ同じです。しかし、脳神経系がひとつの独立した系統としてとらえられているのに対し、中医学では、単にひとつの系統ではなく、からだのすべての生理活動を総括したものと考えています。
 
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                      | 2 | 心の動きが、睡眠に影響する |   
                      |  | 「心は神を蔵す」というように、神が正常に表現されるかどうかは、心が正常に働くかどうかによって決まります。 また「心は五臓六腑の大主」というように、心はすべての臓腑の働きを統轄しています。ですから、心の働きが正常であるためには、
 他の臓腑の働きも正常でなければなりません。健康であれば心が正常に働き、神が正常に表現されて、日中は活発に活動し、夜になれば活動がおさまって、よく眠ることができるのです。
 
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