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益智

生薬情報目次

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益智(やくち)

ショウガ科(Zingiberaceae)の益智Alpinia oxyphylla Miquerの果実。(原書は蒴果の種仁)

【出典】 開宝本草
【別名】 益知仁(ヤクチニン)、益知子(ヤクチシ)
【成分】 pinene、cineol、zingiberen、zingiberolなど(精油成分)
【効能】 芳香性健胃、整腸
【薬理作用】 補脾温腎・縮尿
健胃・抗利尿・唾液分泌抑制の作用がある。
【臨床応用】 脾腎陽虚による下痢・遺尿・頻尿に、補腎薬と固渋薬を配合して用いる。
脾胃虚寒による腹部の冷痛・嘔吐・下痢・食欲不振・唾液分泌過多に使用する。
【性味】 味は辛、性は温
【帰経】 脾・腎経
【処方】
【用量】 3~9g
【使用上の注意】 補骨脂との比較:両者とも脾腎陽虚による遺尿・下痢に効果があるが、益智は補脾の力の方が強いので健胃・止嘔・腹部の鎮痛に使用し、補骨脂は補腎の効能の方が強いので膝や腰の冷痛・インポテンツに使用する。
佩蘭との比較:両者とも唾やよだれが多く口中に粘って不快なものに使用するが、益智は虚寒に、佩蘭は湿熱に用いる。
山薬を配合すると、益智によって熱象が強くなるのを防ぐことができる。
健胃薬として縮砂の代わりになる。
【産地】 東南アジア
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