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烏頭

生薬情報目次

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烏頭(うず)

トリカブト属(キンポウゲ科Ranuncuraceae)のいずれかの種(Aconitium spp.)の地下部にある根を伴った紡錘状倒円錐形の塊茎。烏頭には川烏と草烏の2種がある。川烏はソウ氏烏頭 Aconitum carmichaelis Debx. で、主として四川省で栽培されている。草烏は北烏頭 A. kusnezoffi Reich. などで、各地に野生している。川烏と草烏の用途・成分は大体同じであるが、草烏の方が毒性と効能が強い。同一の基原植物からなり、母塊茎を烏頭、これより短い柄によって傍らに新塊茎(仔塊茎)が作られる。これを附子と称す。また天雄は、母塊茎に仔塊茎を着けないように栽培、肥大させたものをいう。烏頭附子天雄ともに毒性が強く、市販されるものは、すべて修治加工されて減毒したもの

【出典】 神農本草経 下品
【別名】 附子(ブシ)、天雄(テンユウ)
【成分】 アコニチン系アルカロイド。含有量は附子より多い。
【効能】 強心作用、全身の循環機能促進、心血管機能改善、利尿、鎮痛、消炎
【薬理作用】 回陽救逆・温脾腎・散寒止痛 。
【臨床応用】 鎮痛作用は附子より強いが、強心作用・去寒の効能は附子より弱い。烏頭は、去風止痛の効果がすぐれている。
【性味】 味は辛、性は温。大毒
【帰経】 肝・腎・脾・胃経
【処方】
【用量】 1.5~6g
【使用上の注意】 補益薬には、配合しない
【産地】
販売サイト

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