本文へスキップ

陳皮

生薬情報目次

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 

陳皮(ちんぴ)

日本薬局方⑪ではウンシュウミカンCitrus unshiu Markovich(ミカン科Rutaceae)成熟果の果皮と規定している。くわしくは橘皮(きっぴ)を参照。広東では習慣的に古いものほどよい(性味が燥烈でない)としているので、陳皮という名がある。

【出典】 神農本草経 上品
【別名】 橘皮(キッピ)、陳橘皮(チンキッピ)、橘柚(キツユウ)
【成分】 ヘスペリジン(hesperidin)、ナリンジン(naringin)、リモネン(limonene)、リナロール(linalool)、シネフリン(synephrine)など
【効能】 芳香性健胃薬、鎮咳、去痰
【薬理作用】 理気健脾・燥湿化痰
健胃・整腸・止嘔・止吃逆作用、去痰作用
【臨床応用】 消化不良症に用いる。腹が脹って苦しい・食欲がない・嘔気・不消化物の嘔吐などの脾胃気滞の症状には、陳皮で理気開胃(幽門を開いて胃の通過を促進し・食欲を出させることと考えられる。)する。
痰が多い咳嗽に用いる。粘稠な白痰が多くでる・胸がつまって苦しい・嘔気・咳嗽などの湿痰の症状には、陳皮で理気化痰する。
【性味】 味は辛・苦、性は温
【帰経】 肺・脾経
【処方】 香蘇散、 胃苓湯、 五積散、 参蘇飲、 神秘湯、 疎経活血湯、 釣藤散、 二陳湯、 人参養栄湯、 半夏白朮天麻湯、 平胃散、 補中益気湯、 抑肝散加陳皮半夏、六君子湯
【用量】 3~9g
【使用上の注意】
【産地】 中国、日本
販売サイト  

ナビゲーション