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紫蘇葉

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紫蘇葉(しそよう)

シソPerilla frutescens Britton var.acuta Kudo(シソ科Labiatae)またはその近縁種の葉および枝先を乾燥したもの

【出典】 名医別録 中品
【別名】 蘇(ソ)、紫蘇(シソ)、紫蘇葉(シソヨウ)
【成分】 精油のペリラアルデヒド(perillaldehyde)、limonene、色素の shisonin その他を含む
【効能】 発汗、解熱、鎮咳、鎮痛、鎮静、解毒、利尿、健胃作用
【薬理作用】 発汗解表・行気寛中・解魚蟹毒
発汗解熱作用・利尿作用・健胃作用・去痰作用
【臨床応用】 主として、外感風寒で胸が苦しい・悪心・嘔吐などの症状をともなうとき(胃腸型の感冒に相当する)に用いる。紫蘇葉の発汗作用は麻黄・桂枝より弱く、単独ではあまり効果がない。ただし、紫蘇葉は理気寛中(胃腸機能を調整し、消化を助ける)・止嘔(枳殻を配合した方が効果がある)の作用も備えていることが特徴である。老人や小児の軽度の感冒で、麻黄・桂枝では発汗しすぎる恐れがあるときには、紫蘇葉を代わりに用いる。
妊娠中の嘔吐・胸が苦しい・悪心・下腹部痛などの症状(妊娠悪阻)に行こうかがある。老蘇梗がより有効(4~9gでよい)である。
魚介類による中毒で嘔吐・下痢・腹痛などの症状があるときに、紫蘇は30~60gを単独で、あるいは生姜を配合して水煎服する。
このほか、陰嚢湿疹に外用する。紫蘇葉30gを水煎し、さましてから患部を浸洗し、あと患部に落花生油をすりこんでおく。
【性味】 味は辛、性は温
【帰経】 肺・脾経
【処方】
【用量】 一般に6~9g
【使用上の注意】 鉱物薬のうち、紫蘇葉は純粋で性質がおだやかなので、毒性・副作用は少なく、長期間持続して服用してもたいした障害はない。
【産地】 日本各地、中国
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