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蘇木

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蘇木(そぼく)

スオウCaesalpinia sappan L.(マメ科Leguminosae)の木部(芯材)を乾燥したもの。南米産の同属種C. echinata Lamarckの心材はブラジルの木と称される

【出典】 新修本草
【別名】 蘇方木(スオウボク)、蘇枋(ソホウ)
【成分】 色素成分であるブラジリン(brasilin)、精油など
【効能】 止血、収斂、健胃、緩下、高脂血症改善作用、駆瘀血
【薬理作用】 止血・行血去瘀・痛絡止痛
血液凝固の促進作用・中枢の抑制作用・抗菌作用
【臨床応用】 主として外傷および婦人科領域で使用する。
打撲捻挫による内出血の腫脹・疼痛に新旧を問わず適用し、内服あるいは外用する。打撲捻挫に外用するが、骨折が癒合しないうちは傷部を熱い液で洗浄するのみで、力を入れて摩擦してはならない。骨折が癒合して関節硬直や筋肉の拘縮が残っているときには、患部を温かい煎液で洗ったり適当にマッサージしたりする。
産後に出血が多く、頭がふらつく・目がくらむ・息切れなどの症状があるときには、蘇木を止血の補助に用いる。
このほか、蘇木には抗菌作用があるので腸炎・赤痢・膿血便に使用するが、他の清熱燥湿薬を配合する必要がある。
【性味】 味は甘・鹹、性は平
【帰経】 心・肝・脾経
【処方】
【用量】 内服は2.5~9g。外用は適量。
【使用上の注意】
【産地】 インド、マレー、中国南部
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