蛍石。本草綱目の紫石英は紫水晶を指しているようで、これが正品のようである
| 【出典】 | 神農本草経 上品 |
|---|---|
| 【別名】 | 蛍石（ケイセキ）、石英（セキエイ） |
| 【成分】 | 二酸化ケイ素SiO2（紫水晶基原）、フッ化カルシウムCaF2（蛍石基原） |
| 【効能】 | 鎮静 |
| 【薬理作用】 | 寧心安神・養肝行気 鎮静作用がある |
| 【臨床応用】 | 主に動悸・不安に用いる。 驚きやすい・動悸・頻脈・意識もうろう状態・睡眠時の不安感などの心血虚や肝陽上亢の症状を呈する神経衰弱患者に適している。 肺気虚で寒象をともなう咳嗽に対する鎮咳作用がある。 このほか、ときに不正性器出血にも用いる。 （附）紫石英・朱砂・真珠は、いずれも驚きやすい・動悸・頻脈・精神不安定などの症状に効果がある。紫石英は肝陽上亢・陰虚火旺による動悸・煩躁に適用し、朱砂は心血虚による動悸・精神不安に養心安心薬とともに用いる。真珠は痙攣発作・熱性痙攣に用いる。このうち紫石英が比較的安価で手に入りやすく、臨床でよく用いられる。真珠も作用がおだやかなので比較的よく使用する。 |
| 【性味】 | 味は甘、性は温 |
| 【帰経】 | 心・肝・腎・肺経 |
| 【処方】 | |
| 【用量】 | 9～12g |
| 【使用上の注意】 | |
| 【産地】 | 中国 |
| 販売サイト |