オグルマInula britannica L. subsp. japonica Kitamura(キク科Compositae)または同属近縁植物の頭花部分を乾燥したもの。根を旋復花根(せんぷくかこん)という。ノコンギクAster ageratoides Turcz. Subsp. Qvatus(Fr. et Sav) Kitam.やサワオグルマSenecio pierotii Mig.が偽品として出回ることがある
| 【出典】 | 神農本草経 下品 |
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| 【別名】 | 金沸草(キンフツソウ)、金銭花(キンセンカ)、滴滴金(テキテキキン) |
| 【成分】 | セキステルペンのbritanin、inulicin。フラボノイドのquercetin、isoquercitrinほかを含む |
| 【効能】 | 健胃、鎮痛、鎮嘔、去痰、消炎、利尿 |
| 【薬理作用】 | 止嘔逆・軟堅痰 制吐・去痰の作用がある |
| 【臨床応用】 | 嘔気・吃逆に用いる。脾胃虚寒あるいは湿をともなう嘔吐・吃逆に、旋覆花の下気の効能を利用する。 胃腸神経症で曖気・吃逆・消化不良をともなうときには、旋覆花を用いる。 去痰に用いる。痰がつまる・咳嗽・慢性の頑固な痰・すっきりと喀出できない・胸がつかえて苦しいなどの症状(慢性気管支炎など)に用いる。 |
| 【性味】 | 味は苦・辛、性は微温 |
| 【帰経】 | 肺・脾・胃・大腸経 |
| 【処方】 | |
| 【用量】 | 3~9g。煎剤に入れる場合には包煎する。 |
| 【使用上の注意】 | 陰虚による燥咳や下痢・泥状便には用いない。 |
| 【産地】 | 中国、日本 |
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