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石決明

生薬情報目次

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石決明(せっけつめい)

アワビHaliotis diversicolor Reeve(アワビ科Haliotidae)または同属近似のアワビの貝殻を乾燥したもの

【出典】 名医別録 上品
【別名】 真珠母(シンジュモ)、千里光(センリコウ)、鮑魚皮(ホウギョヒ)
【成分】 炭酸カルシウム、コンキオリン(conchiolin)を含む
【効能】 解熱、利尿、鎮静
【薬理作用】 平肝潜陽・清熱明目
鎮静作用がある
【臨床応用】 頭がふらつく・目がくらむ・頭痛・頭がはる・耳鳴り・不眠などの肝陽上亢の症状に用いる。高血圧症で上述の症状があるときは、滋陰薬を配合して滋陰潜陽(鎮静・降圧)の効果を強める。
角膜混濁に使用する。陳旧性・急性を問わず角膜混濁には方剤中に石決明を加える。とくに肝火旺による目の充血・羞明をともなう角膜混濁に適用する。
肝腎陰虚による骨蒸潮熱に用いる。肺結核・自律神経失調症でよく見られる顔面紅潮をともなう微熱に適する。
このほか古人は経験的に、石決明は“五淋を治す”としており、現在も泌尿器系炎症に対して使用する。
【性味】 味は鹹、性は微寒
【帰経】 肝経
【処方】
【用量】 15~30g。煎剤に入れるときは、先に煎じる。
【使用上の注意】
【産地】 日本、韓国、中国
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