ミクリSparganium stoloniferum Buch.‐Ham.(ミクリ科Sparganiaceae)、または同属植物の塊茎の外皮を除いて乾燥したもの。これより製した生薬を荊三稜とよぶことがある。このほか中国東北部、内モンゴル、陜西、新彊などの地方ではウキヤガラBolboschoenus fluviatilis T. Koyama(カヤツリグサ科Cyperaceae)を基原とするものがあり、商品名で黒三稜という。
| 【出典】 | 開宝本草 |
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| 【別名】 | 京三稜(ケイサンリョウ)、紅蒲根(コウホコン)、光三稜(コウサンリョウ) |
| 【成分】 | 精油、でんぷん、その他未詳 |
| 【効能】 | 健胃、通経、破血、駆瘀血 |
| 【薬理作用】 | 破血去瘀 莪朮と似ているが、吸収促進作用もある |
| 【臨床応用】 | 基本的には莪朮と同じで、両者をよく併用する。活血の力は三稜の方が強く、理気の力は莪朮の方が強いので、去オ消積には三稜を、行気止痛には莪朮を使用する。両者を併用すると、破血行気の効果が増強するので、腹腔内腫瘤・月経不順(無月経・月経痛)に効果がある。また最近、原発性肝臓ガンに三稜莪朮注射液に三稜・莪朮の内服を併用して効果があったという報告がある。 |
| 【性味】 | 味は苦、性は平 |
| 【帰経】 | 肝・脾経 |
| 【処方】 | |
| 【用量】 | 3~9g |
| 【使用上の注意】 | 等量の人参か党参を配合して用いる。 妊婦・月経過多には使用しない |
| 【産地】 | 中国 |
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