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杏仁

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杏仁(きょうにん)

ホンアンズPrunus armeniaca L.、アンズPrunus armeniaca L. var.ansu Maximowiczまたはその近縁植物(バラ科Rosaceae)の成熟した種子

【出典】 神農本草経集注
【別名】 杏核仁(キョウカクニン)、杏子(キョウシ)、杏梅仁(キョウバイニン)
【成分】 アミグダリン(amygdalin)、脂肪油、ステロイドなど
【効能】 鎮咳、去痰、緩下、利水
【薬理作用】 潤肺止咳・潤腸通便
潤肺とは、肺躁による乾咳・躁痰を潤して去痰することで、主としてシアン化水素の鎮咳・去痰作用によって効果をあらわす。
【臨床応用】 止咳平喘の常用薬である。潤肺の方剤には杏仁を必ず使用する。
【性味】 味は苦、性は温。小毒
【帰経】 肺・大腸経
【処方】 麻黄湯、 五虎湯、 潤腸湯、 神秘湯、 麻杏苡甘湯、 麻子仁丸
【用量】 3~12g
【使用上の注意】 多量に服用すると、青酸の吸収過多によって、軽症なら頭がふらつく・嘔吐など。重症なら意識障害・痙攣・呼吸器障害・瞳孔散大などの中毒症状がおこる。Amylnitriteとハイポ (Thiosodium nitrate)による総合治療で解毒すべきである。
【産地】 中国、韓国
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