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紅参

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紅参(こうじん)

ウコギ科AraliaceaeオタネニンジンPanax ginseng C. A. Meyerの根を蒸して乾燥したもの。高麗紅参の中で最も効果の有る6年根の水参を外皮をむかないまま蒸気で蒸して乾燥させたものが栄養価の高い紅参です。紅参は蒸される過程で成分が変化し、新しいサポニンが生成されるため、他の紅参よりも有効成分のサポニンが豊富に含まれています。

【出典】 神農本草経 上品
【別名】 紅参(コウサン)紅紅参
【成分】 コウジンサポニンのジンセノサイド(ginsenoside Ro、Ra~Rh)、などのprotopanaxadiol、protopanaxatriolの配糖体。および精油のpanaxynolなど、糖、アミノ酸、ビタミンB群その他を含む
【効能】 補益脾肺、固表の働きで脾気虚損
【薬理作用】 大補元気・安神益智・健脾益気・生津
滋補強操作用があるが機序は以下のようである。
神経系の興奮作用、下垂体-副腎皮質経の興奮作用、性機能の増強作用、強心作用・血糖の降下作用、高コレステロール血症発生抑制・血中コレステロール降下作用、抗利尿作用、抗アナフィラキシー作用
このほか初歩的な観察によると、Ehrlich 腹水ガンの生長を軽度に抑制し、実験的な胃潰瘍・心筋炎の治療と予防に一定の効果がある。
【臨床応用】 消化吸収機能が悪いとき(脾胃気虚)に用いる。古人は経験的に、紅参の主作用は補脾健胃であるとしている。それゆえ、消化器系の疾患(肝炎・慢性胃炎・消化性潰瘍など)やその他の原因で生じた、上腹部がつかえて苦しい・食欲がない・下痢・嘔吐などの胃腸機能の虚弱症状には、紅参を主薬にして使用する。
貧血に用いる。補血薬だけではあまり効果がないときに、紅参などの補気薬を加えると効果がある。
神経衰弱に用いる。興奮型(心腎不交)の患者に対し、精神を安定し・動悸を静め・もうろう状態を回復する。
性機能衰弱に用いる。とくに勃起不全型と早漏型のインポテンツに対して効果がある。
【性味】 味は甘・微苦、性は微温
【帰経】 肺・脾経・心
【処方】 紅参丹、通竅
【用量】 一般に1~9g、多いときには30gまで使用する。
【使用上の注意】 呼吸が粗い・発熱・脈は滑実有力・便秘・尿量が少ないなどの実熱症のときは、紅参を使用してはならない。具体的には、高血圧の患者で頭痛・眩暈・のぼせ・目やに・怒りっぽいなどの肝陽上亢(肝腎の陰虚によって生じた病理現象のこと)の症状があるときは、紅参を多量に服用すると脳の充血をおこしやすく、ひどければ脳卒中を生じる。虚寒(陽虚によって生じた寒象のこと)の症状があるときは使用してもよいが、少量にすべきである。収縮期血圧が180mmHg以上のものは、どんな型の高血圧症でも服用すべきでない。
湿熱によって生じた浮腫は、紅参を服用するとひどくなることが多い(抗利尿作用があるため)。腎機能不全で尿量減少があるときにも使用しない方がよい。
実証の不眠・煩躁に用いると、睡眠障害がさらにひどくなるので使用すべきでない。
紅参を長期間服用すると、頭痛・不眠・動悸・血圧上昇などが生じることがあるが、服用を中止すると次第に消失する。
【産地】 日本、韓国、中国
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