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香附子

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香附子(こうぶし)

ハマスゲCyperus rotundus L.、(カヤツリグサ科Cyperaceae)の根茎を乾燥したもの。地上部の全草を沙草という。

【出典】 新修本草、名医別録 中品
【別名】 香附(コウブ)、香附米(コウブベイ)、沙草(シャソウ)
【成分】 シペロール(cyperol)、シペレン(cyperene)などの精油成分を含む
【効能】 発散性の駆瘀血薬、通経、鎮痙、鎮痛
【薬理作用】 疏肝理気・調経止痛
鎮痛作用・子宮収縮の抑制作用
【臨床応用】 古人は香附子を「気病の総司・女科の主帥」であるといい、ひろく気滞による疼痛、とくに月経痛や月経不順に用いている。
月経不順・月経痛に使用する。肝気欝結の症状があって、感情の抑うつ・ヒステリックな状態・精神的な緊張などの精神的な素因と関連のある月経痛に適している。
気滞による疼痛に使用する。
気滞による上腹部痛で、呑散・嘔吐・曖気・食欲不振などの症状をともなうとき(神経性胃炎・胃十二指腸潰瘍・慢性胃炎などに見られる)に使用する。
【性味】 味は辛・微苦、性は平
【帰経】 肝・三焦経
【処方】
【用量】 6~9g
【使用上の注意】 血虚内熱・頻発月経には使用してはならない。
【産地】 中国、韓国、日本
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