本文へスキップ

柏子仁

生薬情報目次

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 

柏子仁(はくしにん)

コノデガシワThuja orientalis L.〔=Biota orientalis Endlicher〕(ヒノキ科Cupressaceae)の種子を乾燥したもの

【出典】 神農本草経、薬性論
【別名】 柏実(ハクジツ)、柏子(ハクシ)、柏仁(ハクニン)、側柏仁(ソクハクニン)
【成分】 脂肪油14%、少量の精油、サポニンを含む
【効能】 潤腸便通、緩下整腸、精神安定、止汗、滋養強壮
【薬理作用】 寧心安神・潤腸通便・止汗
【臨床応用】 おだやかな精神安定薬で、鎮静すると同時に補益性がある。不眠・動悸・便秘・自汗などの心血虚の症状に補陽薬として常時服用する。
不眠に用いる。性質・効能は酸棗仁とほぼ同じで、一緒に使用することが多い。柏子仁は心血虚による不眠だけに用いるが、酸棗仁は肝陽上亢による不眠にも効果がある。
便秘に用いる。性質がおだやかで副作用がないので陰虚・産後・老人などの腸燥便秘に適している。
盗汗に用いる。
【性味】 味は甘・辛、性は平
【帰経】 心・肝・腎経
【処方】
【用量】 6~9g
【使用上の注意】 下痢のときには禁忌である。
【産地】 中国、韓国
販売サイト

ナビゲーション