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五倍子

生薬情報目次

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五倍子(ごばいし)

ウルシ科AnacardiaceaeのヌルデRhus javanica L.の虫こぶ(肚倍:とばい)を沸騰水で加熱後乾燥したもの

【出典】 本草拾遺
【別名】
【成分】 タンニン(gallotannin)など
【効能】 収斂、止血、止瀉、解毒
【薬理作用】 斂肺降火・渋腸止瀉・斂汗・止血
古人は五倍子に止血・止汗の作用があるとしている。現在では、以下のような作用が実証されている。
収斂作用・止血作用・抗菌作用・抗ウイルス作用・抗真菌作用
【臨床応用】 胃腸粘膜の保護に用いる。胃・十二指腸潰瘍に内服すると、収斂・鎮痛作用がある。
止血作用に用いる。とくに機能性子宮出血・月経過多で症状が強いときに、治療方剤に五倍子を加えると止血作用が強まる。
収斂作用があるので脱肛に用いる。
外用する。五倍子の煎液を局所に外用して洗浄すると、皮膚炎などに効果がある。
抗菌消炎作用があるので化膿症にも用いる。背部膿瘍に五倍子散を外用すると効果があるという臨床報告がある。
【性味】 味は酸・鹹、性は寒
【帰経】 肺・腎・大腸経
【処方】
【用量】 内服は1.5~9g、丸・散剤に入れる。あるいは単味の細末毎回3gを他の湯薬で沖服する。煎剤に加えるのもよい。外用には適量。
【使用上の注意】
【産地】 中国、日本、韓国
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